この記事では、「取材」と「インタビュー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「取材」とは?
「取材」とは、芸術作品や報道記事の題材・材料を、ある物事や事件などから取り集める意味の言葉です。
『歴史的取材にもとづいた演劇』や『ゴールデンウイークの各地の行事を取材』などと使われます。
「インタビュー」とは?
「インタビュー」とは、報道記者などが人と会って特定の内容についての話を聞くことや、その記事を意味する言葉です。
『5年ぶりにリーグ優勝したチームの監督にインタビューをした。』や『街行く人に、お盆休みの過ごし方についてインタビューをした。』の様に使われます。
「取材」と「インタビュー」の違い
「インタビュー」と「取材」は同じ意味で使われる事も少なくありませんが、辞書に記載されている説明の様に、実際には微妙に意味が異なるのです。
もう少し、両方の言葉の違いについて、掘り下げて考えたいと思います。
「インタビュー」とは前項で記載した様に、特定の個人に質疑応答形式で、その人の想いや意見や活動について尋ねる事を指すものです。
それに対して、「取材」はもっと幅広く、専門的な内容や、ある事件や事象や、多くの人の考え方等を幅広く集めて報道や制作の材料とする行為です。
その「取材」の手段としては、その目的に関連する文献や書籍を調査する事もあれば、「インタビュー」を行う事もあるのです。
すなわち、「インタビュー」は「取材」の1つの手法だと言えるもので、「インタビュー」と「取材」は、やはり異なる概念なのです。
ちなみに、「取材」も「インタビュー」も成り行きで行うものでなく、しっかりとした準備が必要です。
まず、取材する目的・掲載する媒体・取材する場所や時間等を明確にした企画を立案し、それに従って進める事が重要です。
「取材」も「インタビュー」も何らかの媒体で発表する事が前提の場合が多く、その発表タイミングに間に合わせ、かつ内容あるものとするために、しっかり企画を立て、計画的に進める事が大切なのです。
また「インタビュー」は、相手があるので、やり直しが難しいのが一般的なので、聞き出したい事をリストアップし、それを上手に引き出すテクニックが「インタビュー」をする人に求められると言えます。
まとめ
「インタビュー」とは特定の個人に質疑応答形式で、その人の想いや意見や活動について尋ねる事を指すものです。
それに対して、「取材」はもっと幅広く、専門的な内容や、ある事件や事象や、多くの人の考え方等を幅広く集めて報道や制作の材料とする行為です。
従って、「取材」と「インタビュー」は違った概念・意味の言葉であり、同じだと思われているのは、明らかに間違いと言えます。
しかし「取材」のために「インタビュー」を手段とする事もあり、全く無関係ではないのです。
すなわち両言葉には「インタビュー」は「取材」の1つの手法だと言える関係性があるのです。