この記事では、「口惜しい」と「悔しい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「口惜しい」とは?
「口惜しい」とは、「くやしい」「くちおしい」と読みます。
「くちおしい」という言い方は古風な印象となりますが意味は残念、「悔しい」という意味と同じです。
他に期待外れである、失望を感じる、取るに足らない、大したことはないといった意味合いもあります。
これらは古典「枕草子」「源氏物語」などに出てくる言葉です。
「今、彼に辞められるのは、口惜しい気もするが仕方がない」「あの時は本当に口惜しい思いをした、二度と騙されてなるものか」などと、使います。
「口惜しい」はやや古風な言い方になります。
「悔しい」とは?
「悔しい」とは「くやしい」と読みます。
失敗したり、恥を経験しそれが諦めたり、忘れたりできない思いを言います。
また自分のしたことで後悔したり、悔やむことも「悔しい」と言います。
「君に負けて、彼女は相当悔しいようだ」「一点足りなくて不合格なんて、本当に悔しい」「あいつらに馬鹿にされて悔しいなら、実力をつけて見返してやれ」などと、使います。
「口惜しい」と「悔しい」の違い!
「口惜しい」と「悔しい」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも、物事など起こった現実に対して「残念」と思う意味で、同義語となります。
ですが違いもありますので、使い分けるようにしましょう。
「口惜しい」とは「悔しい」を古風な言い方にした言葉ですが、他の意味として「期待外れ」「失望を感じる」「取るに足らない」といったものがあります。
これは古典などで出てくる使い方です。
一方の「悔しい」は残念がるという意味の他、「後悔する」「悔やむ」といった意味合いがあります。
同義語として使う時と、それぞれ違う意味で使い分ける時があることを理解しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「口惜しい」と「悔しい」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
「残念がる」といった意味においては同義語ですが、それぞれ違う意味もありますので、前後にある言葉からどちらがふさわしいかを選ぶようにしましょう。