「古色蒼然」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「古色蒼然」とは?四文字熟語

この記事では、四字熟語の「古色蒼然」の意味を分かりやすく説明していきます。

「古色蒼然」とは?意味

「古色蒼然」の読みは「こしょくそうぜん」で、「非常に古いことや古めかしいこと、また古めかしくて趣があること」を意味する四字熟語です。


「古色蒼然」の概要

「古色蒼然」の四字熟語は、「古色」「蒼然」の二つの熟語から構成されています。

まず「古色」は文字通り「古びた色合いや雰囲気」を指す言葉で、一方の「蒼然」「くすんだ青色」を指す言葉で、そこから転じて「古くなって色あせたさま」を意味します。

従って、「古色蒼然」「古びて色あせた雰囲気」と言う意味になるのです。

またこの四字熟語は、「古くて趣がある」と、古い事を否定的に捉えるのではなく、肯定的に捉えるニュアンスで使われることが多いと言えます。

(もちろん、古くさいと否定的に使われるケースもあります。)

ちなみに、この「古色蒼然」は、中国の明時代の謝肇?(しゃちょうせい)と言う人が書いた書物『五雑組』に由来します。

その『五雑組』に「隷書は中郎而下世世人に乏しからず。

然して東京の筆、古色蒼然たり」
との表記が見られ、これが由来とされているのです。

「古色蒼然」は、比較的よく使われる四字熟語なので、充分にその意味を把握しておきたいものです。

また蛇足ですが、「蒼然」「騒然」と誤記されている例を見かける事が少なくありません。

パソコンでの変換ミスを含めて、注意が必要と言えます。


「古色蒼然」の言葉の使い方や使われ方

「古色蒼然」の四字熟語は、以下の例の様に使われます。

・『中学や高校の修学旅行で、奈良や京都を訪れるケースが少なくありませんが、古都の古色蒼然とした神社仏閣の良さは、その年齢では中々分からないだろうと思います』
・『明治大正期の、西洋風の古色蒼然とした街並みは、若い人たちも西洋の中世の雰囲気を感じられると、人気があります』
・『祖父が残した古色蒼然としたこの掛け軸に、こんなに価値があり、こんなに高値で売れるとは本当に驚きました。』
・『この会社のコンサルタントに入って、古色蒼然とした社風には驚かされた。このままでは時代に取り残されて、やがて消滅する懸念がある。早急な改革が必要だ』
・『古色蒼然とした古い柱時計が、この部屋に妙にマッチしているが不思議です』

「古色蒼然」の類語や言いかえ

「古色蒼然」に類似する四字熟語としては、ほぼ同じ意味の「古色古香」や、古い寺社などに使われる「名所古刹」が、挙げられます。

また趣があるとの肯定的な使い方ではなく、むしろ古くて時代遅れと言う否定的な意味ですが、「時代錯誤」も挙げられます。

まとめ

「古色蒼然」は、「非常に古いことや古めかしいこと、また古めかしくて趣があること」を意味する四字熟語です。

この四字熟語において、「蒼然」「騒然」と誤記されている例を見かける事が少なくありません。

パソコンでの変換ミスを含めて、誤記には注意が必要と言えます。

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