この記事では、「合掌」と「黙祷」の違いを分かりやすく説明していきます。
「合掌」とは?
「合掌」とは手を合わせることで神などの崇高なものに対して祈りをささげる行為です。
例を挙げれば、お寺の方が木造の神仏に対して手を合わせて「合掌」を行うのは神仏である神に対して祈りをささげています。
もちろん、教会も同様に神仏であるイエス・キリスト区を神仏としてまつり、「合掌」を行うことで祈りをささげているのです。
「合掌」の使い方
「合掌」の使い方は手を合わせて祈る行為を行えば「合掌」が成立します。
「合掌」は行為になりますのこの場合、手を合わせれば成立するのです。
「黙祷」とは?
「黙祷」は黙って祈りをささげることで、対象物は神ではなく亡くなった故人です。
「黙祷」は手を合わせる必要性はなく、神仏ではないため、祈りをささげる対象は人であることから対象に対し、手を合わせる必要性はないとされます。
「黙祷」の使い方
「黙祷」は黙って祈りを捧げれば成立し、手を合わせて祈る必要性はないです。
真摯になくなった故人を忍ぶ行為を取ることが重要で、おしゃべりをして故人に対してしのぶ行為を取らないということでなければある程度祈りをささげる方法は許容されます。
「合掌」と「黙祷」の違い
「合掌」と「黙祷」の違いですが、祈りをささげる対象が神であるか、なくなった故人たちであるかの違いです。
その上で、「合掌」は祈りを熱心にささげることで熱心な宗教家であると認識します。
その為、時としてその熱心さを買われ宗教で大きな組織の一員に迎えられたという逸話もありますが、「黙祷」はそのような逸話はあまり聞かないです。
「合掌」の例文
・『ご神体に合掌する』
この例は、神が宿る仏像などに祈りをささげるという意味です。
「合掌」は神仏に対して祈る行為ですのでご神体は神が宿るものであるため、「合掌」を用います。
「黙祷」の例文
・『被害者の方の前で黙祷をする』
この例は、恐らく被害者の前で加害者が冥福を祈る形で「黙祷」をしているという例です。
おそらく加害者は何らかが原因で被害者の方を殺めた可能性があります。
まとめ
「合掌」と「黙祷」の違いですが、祈りをささげる対象物が異なり、「合掌」はありがたい存在である神であるが故手を合わせて祈りを捧げます。
一方、「黙祷」はなくなった故人の方であるため、ありがたい恩恵を受ける存在ではないため手を合わせて祈りをささげる必要性はありません。
ただ、「黙祷」はなくなった故人の方を忍ぶことを重視しているため、誠意が伝わらなければ被害者の前で「黙祷」を行った場合、誠意が伝わらず、本当に故人の命について考えているのかどうかすら疑いをもたれ、形だけの誠意であるとみられるのです。
そうなると、亡くなった故人の方の遺族側は加害者である人物に対して全くと言ってよいほどよい印象を持たず、場合によってはさらに両者の関係が悪化することも考えられます。