「吉報」
「吉報」は「きっぽう」と読みます。
「吉」は「大吉(だいきち)」、「大安吉日(たいあんきちじつ)」など「きち」と読む言葉がよく使われていて、「報」は「報告(ほうこく)」、「報道(ほうどう)」など「ほう」と読む言葉がよく知られていることから、「きちほう」と読み間違いやすいので注意しましょう。
「吉報」の意味
「吉報」の「吉」には「めでたいこと」、「縁起が良いこと」、「良いこと」という意味があり、「報」には「知らせ」、「通知」という意味がありますので、「吉報」という言葉は、「嬉しい知らせ」、「喜ばしい通知」、「めでたい便り」という意味を持つ言葉となります。
「吉報」の言葉の使い方
「吉報」という言葉は、良い知らせや、望んだ通りの通知など、喜ばしい内容やめでたい内容の知らせを表す時に使われます。
採用試験の合格通知や、受賞の知らせなどが、分かりやすい例でしょう。
試験の合格通知が届いた、という文章は、試験合格の吉報が届いた、と表現することができ、受賞の知らせが届いた、という文章は、受賞の吉報が届いた、と表現されます。
「吉報」を使った例文・短文(解釈)
「吉報」の意味と使い方が分かったところで、この言葉を用いた例文をご紹介しましょう。
「吉報」の例文1
「皆で力を尽くしてやれることはやったのだから、あとは吉報を待つのみです」
やれることは全てやったと言えるくらい力を出し尽くしたとしても、結果が出るまでは気になって落ち着かないものです。
どんなに自信があっても、運に見放されて残念な結果になってしまうこともあり、最後まで安心はできないのでしょう。
そして、良い知らせが届いた時には、全員の頑張りに比例した大きな喜びを分かち合うのです。
「吉報」の例文2
「絵画コンクールに作品を出品しました。 自信作ですので、吉報が届かないはずはありません」
クリエイティブな分野のコンクールに作品を応募する時には、多くの人が自信作を用意するでしょう。
しかし、中には時間が足りなくて自分にとっては不十分な作品を応募する人もいるものです。
受賞する自信がある人は、結果が出るのを余裕の心持ちで待ちますが、そうでない人は、不安な気持ちで結果を待つか、諦めて結果が出ることなど忘れてしまうでしょう。
コンクールによっては、審査員の好みや相性があり、どんなに自信があっても入賞止まりになってしまったり、諦めていた人が大賞を取る結果になることもあるといいます。
「吉報」の例文3
「出勤前に見た今日の占いに、吉報あり、と書かれていて、朝から気分が上がっています」
占いはそれ程信じていないという人でも、テレビで見た今日の運勢が良い日は、気分が上向きになり、何か良いことが起こるかもしれないと期待しながら一日を過ごすわけです。
何もなかったとしても、明るい気分で一日を過ごせたのですから、それはラッキーなことといえるでしょう。
占いにのめり込んで心底信じている人もいれば、占いは全く信じないと頑なになっている人もいます。
又、占いは良い事は信じて悪い事は信じないというように、都合良く占いと付き合っている人もいます。
「吉報」の例文4
「一人でオフィスに残って残務処理をしていたところ、大口の契約が決まったとの吉報が入りました」
昼間、オフィスに人が揃っている時に吉報を受けていたら、周囲にいる人たちと喜びを分かち合って盛り上がることもできますが、一人の時では、そうもいきません。
すぐに関係者全員にメールを送って、静かに仕事に戻ることになるのです。
大勢で嬉しい出来事を喜び合う時には、喜びの大きさが増幅されるものなのです。