この記事では、「名誉生え抜き」の意味を分かりやすく説明していきます。
野球にまつわるネット語を、今すぐ学んでいきましょう。
「名誉生え抜き」とは?意味
「名誉生え抜き」とは、他チームから移籍してきた選手なのに、生え抜きとして崇められていること。
よそ者であるにも関わらず、がんばっている選手に対して、かけられる表現です。
もちろんプロ野球の公式名ではなく、野球ファンたちが勝手に楽しんでいる称号になります。
そもそも「名誉生え抜き」の「生え抜き」というのは、ずっとそこにいる人のこと。
「生え抜きの江戸っ子」という語句があるように、生まれてからずっと故郷を離れない人をいいます。
また「名誉」というのは「名誉監督」や「名誉教授」のように、功績のある人に対する肩書きです。
そのため「名誉生え抜き」で、チームで活躍しているすごい選手。
本当は他球団から来ているのに、違和感のないくらい馴染んでいる選手をあらわします。
「名誉生え抜き」の概要
「名誉生え抜き」は野球ファンの間で、自然に生まれたフレーズです。
言葉が生まれた背景として「保守的な日本のプロ野球事情」があります。
日本では最初に入団したチームに、ずっと在籍している選手がもてはやされます。
一方でシーズン途中に他球団に移籍した選手は、裏切り者としてやり玉にあげられます。
プロ野球界には、チームに忠誠心をちかう選手、一生そこから離れない選手がすごいという認識があるからです。
そのため「名誉生え抜き」というと、外から移籍したにも関わらず、生え抜きのように光っている選手。
誹謗中傷のターゲットにならない、親しみやすい選手をあらわします。
いい成績を上げて、新しいチームに貢献している選手。
ファンサービスが多い、人気のある選手がこう呼ばれています。
「名誉生え抜き」の言葉の使い方や使われ方
「名誉生え抜き」の使い方をチェックしていきましょう。
・『今日の試合は、最高だったよ。僕の中では名誉生え抜きです』
・『最初は掴みどころがなかったが、今では名誉生え抜きに認定しています』
・『才能が開花してきたね。永遠に、名誉生え抜きだ』
「名誉生え抜き」は最高にいい試合を見せてくれたとき、選手の才能が開花したときに使います。
「仲間として認めてあげます」というノリで使われています。
「名誉生え抜き」の類語や言いかえ
「名誉生え抜き」はこのような言葉に置きかえられています。
・名誉生え抜き感のある選手
・終身名誉生え抜き選手
いずれも神様のような、いいプレーを見せてくれた選手に対する褒め言葉です。
まとめ
「名誉生え抜き」の中身をおさらいしました。
「名誉生え抜き」とは、外から移籍してきた選手のこと。
もともと在籍していた選手のように、新しい球団にとても馴染んでいる選手に使います。
最高の腕前を見せてくれた、優秀なアスリートを褒める言い回しです。
野球にまつわる言葉を知って、観戦を楽しんでいきましょう。