この記事では、「吠える」と「鳴く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「吠える」とは?
「吠える」は「ほえる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「獣などが大声を出すこと」という意味で、動物が大声を出して合図や威嚇する様子を言います。
2つ目は「風や波などが、荒れて大きな音を立てる」という意味で、天候が悪くなり、音が大きくなる様子を言います。
3つ目は「大声でわめく」という意味で、人がやたらと大声でどなる様子を言います。
4つ目は「雄たけびを上げる」という意味で、人が気合を入れる為に一人で大声を出す様子を言います。
5つ目は「批判や非難する」という意味で、人が相手に対して憤って批判や非難する様子を言います。
上記に共通するのは「大きな音声を出す」という意味です。
「吠える」の使い方
「吠える」は「獣などが大声を出すこと」「風や波などが、荒れて大きな音を立てる」「大声でわめく」「雄たけびを上げる」「批判や非難する」という意味で使われます。
動詞として「吠える・吠えた」と使われたり、副詞として「吠えて」と使われたりします。
基本的に、人や動物、自然現象などが通常よりも大きな音声を出す様子に使われる言葉です。
「鳴く」とは?
「鳴く」は「なく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「鳥や虫、動物などが声を出すこと」という意味で、人間以外の生き物が本能的に声を出すことを言います。
2つ目は「ものがきしんで音を立てること」という意味で、ものがこすれあって摩擦音を出すことを言います。
3つ目は「麻雀用語で、人の捨てた牌を使うこと」という意味です。
上記に共通するのは「自然に音声を出す」という意味です。
「鳴く」の使い方
「鳴く」は「鳥や虫、動物などが声を出すこと」「ものがきしんで音を立てること」「麻雀用語で、人の捨てた牌を使うこと」という意味で使われます。
動詞として「鳴く・鳴いた」と使われたり、副詞として「鳴いて」と使われたりします。
基本的に、人や動物、物などが自然に音声を出す様子に使われます。
「吠える」と「鳴く」の違い
「吠える」は「人や動物、自然現象などが通常よりも大きな音声を出す様子」という意味です。
「鳴く」は「人や動物、物などが自然に音声を出す様子」という意味です。
「吠える」の例文
・『サファリパークでライオンが吠えるのを見た』
・『人の家の前を通ったらいきなり犬に吠えられた』
・『三振を取ってピッチャーが吠えた』
・『ワイドショーでご意見番がアイドルに吠えた』
「鳴く」の例文
・『夜になると秋の虫が鳴いている』
・『雉も鳴かずば撃たれまい』
・『この浜では歩くと砂がきゅっと鳴く』
・『エサを欲しがって猫がやたらと鳴いている』
まとめ
今回は「吠える」と「鳴く」について紹介しました。
「吠える」は「通常よりも大きな音声を出す」、「鳴く」は「自然に音声を出す」と覚えておきましょう。