この記事では、「吸血鬼」と「ドラキュラ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「吸血鬼」とは?
「吸血鬼」には2つの意味があります。
一つは、人間の血を吸うとされる魔物です。
ヴァンパイアとも呼ばれます。
「吸血鬼」は、一度死んだ存在、または不死の存在だとされています。
フランケンシュタインや狼男などと同様、物語の中の魔物・怪物です。
この魔物はさまざまな物語の中に登場をし、さまざまな姿で描かれています。
たとえば、ぶよぶよしたもの、コウモリのような姿、人間の姿などです。
人間の血を吸うための牙が生えていることが珍しくありません。
恐ろしい姿で描かれることが多かったのですが、近年の物語では美しい女性の姿で描かれることもあります。
この魔物は、主に夜に活動をします。
また、物語によっては特定の月齢や曜日にだけ活動をします。
その他にも、美しい女性ばかりを狙う、ニンニクのにおいを苦手とする、心臓に杭を打つと死亡するなどの特徴があります。
「吸血鬼」のもう一つの意味は、無慈悲に人を苦しめて利益をしぼり取る人間です。
この意味では、物語に登場するものではなく、現実世界に存在する人間を指しています。
人の血を渇望してしぼり取る魔物の「吸血鬼」のような特徴を持っています。
「吸血鬼」の使い方
2つの意味がありますが、現実世界に存在する人間ではなく、物語に登場する魔物を指して使用することが多いです。
さまざまな物語に登場しますが、どの物語でも人間の血を吸うという点が共通しています。
「ドラキュラ」とは?
アイルランドの作家ブラム・ストーカーの怪奇小説、またその小説の主人公の名です。
ブラム・ストーカーは1847年11月8日生まれ、1912年4月20日没の実在した人物です。
彼の作品に「ドラキュラ」があります。
この作品には、人の血液を吸う男性が登場をし、この人物の名が「ドラキュラ」です。
血を吸うということ以外にも、鏡に映らない、ニンニクを苦手とする、十字架など神の息がかかっているものを苦手とするといった特徴を持っています。
「ドラキュラ」の使い方
ブラム・ストーカーの小説、またはその小説に登場する人物を指して使用する言葉です。
「吸血鬼」と「ドラキュラ」の違い
「ドラキュラ」は小説に登場する人物の名です。
人の血を吸う、ニンニクを嫌うなど「吸血鬼」と同じような特徴を持っていますが、「ドラキュラ」はブラム・ストーカーの怪奇小説に登場する主人公の名です。
「吸血鬼」と混同されがちですが、「吸血鬼」の別の呼び名は「バンパイア」で「ドラキュラ」ではありません。
「吸血鬼」の例文
・『吸血鬼が登場する小説を読む』
・『吸血鬼の主人公』
「ドラキュラ」の例文
・『ドラキュラを読む』
・『ドラキュラが本当にいたら恐ろしい』
まとめ
2つの言葉が指すものは同じような特徴を持っていますが、それぞれの言葉が意味するものは異なります。