「器具」と「用具」の違いは?分かりやすく解釈

「器具」と「用具」の違いは?違い

この記事では、「器具」「用具」の違いを分かりやすく説明していきます。

「器具」とは?

簡単な構造の小規模な器械類や道具のことです。

うつわもののこともいいます。

器械とは、実験・測定・運動競技・治療などに使う簡単な仕組みの道具のことです。

たとえば、医療用のものだとCT・血圧計・レントゲン装置などがあります。

これらは「医療用器具」と呼ばれています。

「器具」は器械類でないものも指しています。

たとえば、医療現場ではピンセット・メス・鉗子などが使われています。

こういった道具類も「器具」です。

簡単な仕組みのものを指しており、複雑なものは「器具」とはいいません。


「器具」の使い方

簡単なつくりで小規模な器械類や道具類のことを指して使用します。

ガス・水道・電気・医療などで用いられるものを指して、この言葉を使うことが多いです。

大きくて複雑な仕組みのものには使用しません。


「用具」とは?

ある目的のために使われるものです。

学校にある「用具」で考えてみます。

小学校や中学校では掃除の時間が設けられています。

この時間には、生徒がホウキを持って床を掃いたり、ブラシを持ってトイレの床を磨いたりします。

ホウキやブラシなどは、室内をきれいにするという目的をもって使われるものです。

このようなものを「用具」といいます。

学校には「掃除用具入れ」という場所があります。

ここには、ホウキ・バケツ・チリトリなどの「用具」がしまわれます。

「用具」は手で持って使える簡単な構造のものを指しています。

ホウキもブラシも手で持って使うことができる簡単な構造のものです。

医療現場ではCTやレントゲン装置などが使われています。

これらはホウキなどに比べると簡単な構造ではないし、手で持って使うことはできません。

そのため、これらは「用具」とはいいません。

「用具」の使い方

ある目的をもって使われる、手で持って使うことができる簡単な構造のものを指して使用します。

手で持てないものや複雑な構造のものには使用しません。

主にスポーツや学習で使われるものを指して、この言葉を用います。

「器具」と「用具」の違い

どちらの言葉も、ある目的のために使われるものを指しているのですが、この言葉が使われる物や構造の複雑さに違いがあります。

前者は簡単なつくりの器械類や道具を指しています。

主にガス・水道・電気・医療などで使われるものです。

後者は簡単なつくりの手で持って使える道具を指しています。

スポーツや学習で使うものを指して用いることが多い言葉です。

「器具」の例文

・『必要な器具をそろえる』
・『器具の点検をする』
・『床に器具を置かないでください』
・『器具に触らないでください』

「用具」の例文

・『用具を大切に扱おう』
・『筆記用具を持参する』
・『サッカー用具を扱う店』
・『用具を片づける』

まとめ

どちらの言葉もある目的のために使われる物を指しています。

違いは物が使われる場面や構造の複雑さです。

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