ボードゲームには共通点があるものも少なからずあり、「囲碁」と「オセロ」は格子状の模様がついた盤に白黒の石を置いていくという共通点があります。
しかし当然ながらこの2つは、ルールもどこで生まれたゲームなのかも全くの別物です。
この記事では、「囲碁」と「オセロ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「囲碁」とは?
「囲碁」は縦横19本の線が格子状に付けられた盤の、線の交差点にお互い石を置いていくボードゲームで、単純に「碁」とだけ呼ぶこともあります。
勝敗を決めるのは置いた石そのものではなく、その石によって囲まれた領域の大きさです。
相手に自分の占領した領域を取られないように自分の石で壁を作り、また相手の石を囲うことで相手の石を捕虜にしつつ相手の領地を奪っていくゲームになります。
日本では7世紀頃から遊ばれていたと言われ、駄目や布石、定石など、一般的な日本語として定着している囲碁用語も少なくありません。
その起源は春秋時代の古代中国にあり、2000年以上の歴史を持っているボードゲームです。
「オセロ」とは?
「オセロ」はプレイヤーが白黒に分かれ、64マスの格子状になるよう縦横の線が引かれます盤を使い、マス目にお互い石を置いて行くボードゲームで、ほぼ同一のゲームに「リバーシ」があります。
異なる色の石で上下や左右、斜めに挟まれた石は裏返り、挟んだ石の色に変わるのが特徴です。
石の数で勝敗を決まり、全部のマス目が埋まった場合は石の数が多いほう、もしくは相手の石を0にした方が勝ちになります。
遊び方も勝敗の決め方も非常にシンプルですが奥が深く、大会も頻繁に開催されるゲームです。
「オセロ」の起源については、リバーシが起源という説と、「オセロ」の発案者が中学生時代に考案したゲームが起源という説で意見が分かれています。
「囲碁」と「オセロ」の違い
「囲碁」と「オセロ」の違いを、分かりやすく解説します。
両者の大きな違いは、ゲームボードに引かれた線の数と石を置く場所、そして何が勝敗を決めるかです。
まず「囲碁」は線の数が縦横19本を基本としていますが、初心者向けの物には13本や9本のものもあります。
そして石を置く場所は線と線が交差している点です。
最終的には囲った交点の多さで勝敗が決まります。
対して「オセロ」は線の数ではなくマス目の数が重要で、正方形の盤面に64個のマスができるように線が引かれます。
石を置く場所も点ではなくマス目です。
勝敗を決めるのは各色の石の数であり、最終的に数が多い方、もしくは相手の色を0にした方の勝ちになります。
まとめ
「囲碁」も「オセロ」も2人が白黒に分かれ、盤面に石を置いていくという共通点こそあるものの、使われる盤も歴史もルールもルールの覚えやすさも全く違います。
とは言えどちらも数百年、数千年愛され続けているだけあり、非常に奥深いボードゲームと言えるでしょう。