この記事では、「園芸」と「農業」の違いを分かりやすく説明していきます。
「園芸」とは?
植物を育てることという意味があります。
産業として行うものではなく、趣味として楽しむものを主にいいます。
この言葉が指している植物とは、花卉、果樹、野菜などです。
花卉は花の咲くものも、日本では気温などの関係で花が咲かないものも、屋外で育てるものも、屋内で育てるものも指しています。
たとえば、屋外で育てる花の咲く植物には、バラ、パンジー、ヒマワリなどがあります。
屋内で育てるものは観葉植物といわれるものが多く、パキラ、ポトス、アジアンタイムなどがあります。
果樹は食用になる果実をつける木をいいます。
サクランボ、ブルーベリー、リンゴ、ミカンなどは果実で、こういったものをつける木が果樹です。
趣味として育てられることが多い野菜には、トマト、キュウリ、シソなどがあります。
種類は問わず、植物を育てることが「園芸」です。
「園芸」の使い方
趣味として植物を育てることを指して使用することが多いです。
産業として育てることには、あまり使用しません。
「農業」とは?
土地の力を利用して作物を栽培して必要なものを得たり、家畜を飼育して必要なものを得たりする産業のことです。
生活に必要な物資をつくり出す活動を意味しており、楽しみのために作物を育てたり、家畜を飼育したりすることではありません。
スーパーに行くと野菜や果物が売られています。
これらは作物を育てる人がいるからこそ、手に入れられるものです。
畑に種を植えたり、苗を植えたりし、肥料や農薬をまき、成長したら収穫をして、出荷をする人がいます。
この人が行っている、作物を育てて必要なものを作る行為が「農業」です。
牛や豚などの家畜を飼育して、肉や乳などを得ることも「農業」です。
飼料を与え、糞尿の掃除をし、搾乳をするなどの作業をしています。
「農業」の使い方
作物を育てたり、家畜を飼育したりして、生活に必要な物資を作る産業を指して使用する言葉です。
趣味として行うものには使用しません。
「園芸」と「農業」の違い
植物を育てるという意味を持つ2つの言葉ですが、使われ方が違います。
「園芸」は楽しみで育てることをいいます。
育てたものを出荷して利益を得よう、育てたものを生活に役立てようという目的で行うものではありません。
「園芸」は生活に必要な物資をつくり出す産業です。
植物を育てることだけでなく、動物を飼育することも含まれています。
衣食住に役立てるために、育てたり、飼育したりします。
「園芸」の例文
・『園芸教室に通う』
・『園芸仲間』
・『定年をしたら園芸でもやろうかな』
・『園芸の技術に関する書籍』
「農業」の例文
・『農業を体験させてもらう』
・『農業を学ぶための学校に通う』
・『農業に使用するハウス』
・『農業を支援する』
まとめ
植物を育てるという点が似ている2つの言葉ですが、使われ方に違いがあります。