長く暮らしている土地なら自然と周囲に何があるかもわかってきますが、普段足を運ばない場所、初めて訪れる街ではそうも行きません。
そう言ったところに誰かと一緒に行くなら、その土地の知識がないことを伝えることが重要です。
この記事では、「土地勘がない」の意味を分かりやすく説明していきます。
「土地勘がない」とは?意味
「土地勘がない」とはその土地の地理に関して知識がないという意味です。
周囲にどんな施設やお店があるのかわからない、目的地はあってどうすればそこにたどり着けるかすぐに思い出せない状態を指します。
ただし「土地勘がない」せいで迷うことはありますが、「土地勘がない」人が常に迷っているわけではありません。
その時の状況とは関係なく、その土地に対する地理的な知識がないことだけを指す言葉が「土地勘がない」です。
「土地勘がない」の概要
「土地勘がない」は対義語として「土地勘がある」も当然あります。
土地勘は文字通り土地に対して勘が働くかどうかです。
勘は物事の理解や判断、行動を直感的にすることであり、土地勘はその土地に対し、なにがどこにあるか、どうすれば目的地まで行けるかを直感的に判断でき、行動に繋げられることや、そうするために必要な知識を指します。
なので場所を聞いてもすぐに理解できない、位置を直感的に判断できるほどの知識を持ち合わせていない、という状態が「土地勘がない」ということです。
「土地勘がない」の言葉の使い方や使われ方
「土地勘がない」という言葉は、その土地に対する日常的な知識があるかどうかに言及する際に使われます。
利用したい店がどこにあるのかや、行きたい場所にはどの道を通れば行けるのかがわからないというような、日常的な地理について知らないことの表現が「土地勘がない」です。
そのためその土地で生まれた偉人など地理と関係ない知識や、地理の知識でも街全体の地形や気候、産業などの日常生活と関わりの薄い知識がない事を指して、「土地勘がない」とは言われません。
「土地勘がない」の類語や言いかえ
土地勘は元々土地鑑と書くのが正しく、誤字が定着して正しい使い方となった言葉なので、「土地鑑がない」と書かれることもあります。
「土地勘がない」の言い換えとしては、細かい様子や事情がわからないことを意味する「不安内」という言葉が使われたり、「右も左も分からない」と表現されることも多いです。
また「地理に疎い」というように、土地の知識がないことを直接表現するような言い換え方をされることもあります。
まとめ
たとえ事前にこれから行く街について調べていたとしても、調べた知識と実際に見た感じが違って役に立たないこともあるので、事前の準備だけで「土地勘がない」状態を解消することは難しいでしょう。
「土地勘がない」ことで困るなら、現在地を細かく確認しながら散策し、実際に周囲を見て回る事が一番の解決策です。