この記事では、「土留め」と「擁壁」の違いを分かりやすく説明していきます。
「土留め」とは?
崖や盛土などの土が崩れないようにするためにコンクリートや石等で固めておくことを意味する言葉になります。
なので、「土留め」というのは決まった形はなくてコンクリートや石等を使って崩れないようにする事を指す言葉になります。
ですから、同じ「土留め」が施された崖であってもその見た目は違っている事が普通にあります。
比較的最近に「土留め」がされた場所ではコンクリートでしっかり固めているところが多いですが、場所によっては石で「土留め」がされているところも結構あります。
「擁壁」とは?
「擁壁」というのは土を留めるために作られる壁を指します。
なので「擁壁」というのは「土留め」をするために作られる壁という事になるのでどれも壁状の見た目になります。
「擁壁」も「土留め」をするための構造物である事に変わりはないです。
「土留め」と「擁壁」の違い
「土留め」と「擁壁」の違いは何か分からないという人も多いかと思います。
それはどうしてかというと、どちらも同じような物だと思う人も多いからです。
確かに「土留め」と「擁壁」でどういう違いがあるか分かりにくいというのはあります。
では、実際に「土留め」と「擁壁」にはどのような違いがあるかというと、それは「土留め」というのは崖や盛土の土が崩れないようにすることを指す言葉であるのに対して「擁壁」というのは「土留め」をする際のやり方の1つです。
そのやり方の中でもコンクリートなどで壁状の構造物の事を「擁壁」と言います。
なので、「土留め」と「擁壁」は目的は同じですが全くのイコールにはならないです。
「擁壁」はあくまで土留めをする際に使う壁状の構造物を指すものです。
「土留め」というのは崖の土が崩れないようにコンクリートや石等で固める事を指す言葉になります。
なので、「土留め」と「擁壁」というのはどちらも土が崩れないようにするという意味では同じですが、「擁壁」は「土留め」のやり方の1つに過ぎないです。
まとめ
「土留め」と「擁壁」は両方とも土が崩れないようにするために必要なものです。
ですが、「土留め」というのは崖の土が崩れないようにするためにやるあらゆる方法が「土留め」というのに対して、「擁壁」というのは「土留め」をする時に作る壁を指す言葉になります。
どちらも土が崩れないようにするためのものですが、土留めは土が崩れないようにするために土を留める行為そのものを意味しますが、「擁壁」は「土留め」のために使われる壁を指します。
なので、「土留め」と「擁壁」ではその意味は大きく異なります。
「擁壁」は土を留めるために使う壁でしかないですが、「土留め」は土を留める行為すべてを指します。
なので、「土留め」には「擁壁」を使って土が崩れないようにする行為も含まれます。
「土留め」のために「擁壁」が使用されるという事は普通にあります。
もちろん、それ以外の方法も色々あるのが「土留め」なので、「土留め」でいつも用壁が使用されるわけではないです。
「土留め」自体は色々な方法がやれるという事になります。