「圧勝」と「楽勝」の違いとは?分かりやすく解釈

「圧勝」と「楽勝」の違い違い

この記事では、「圧勝」「楽勝」の違いを分かりやすく説明していきます。

「圧勝」とは?

「圧勝」は(あっしょう)と読みます。

この言葉がよく聞かれるのが選挙です。

「〇〇党が圧勝しました」「〇〇氏の圧勝確実!」と選挙で他を大きくリードして勝つ時に使われる表現です。

もちろんスポーツの試合でも大差をつけて勝った時には、この「圧勝」が用いられます。

「大勝」「快勝」という言葉をはじめとして、「ダントツで勝つ」「他を寄せ付けずに勝つ」との表現も同じ意味を持ちます。

また「圧勝」のくだけた表現としては、「ぶっちぎりで勝つ」というのがあります。

若い人などはこの「ぶっちぎりで」を好んで使うようです。

さて、反対の意味を持つ言葉に「惨敗」「完敗」がありますが、「惨めに敗れる」「完全に敗れる」と、悲壮感がひしひしと伝わってくる言葉です。


「楽勝」とは?

「楽勝」は(らくしょう)と読みます。

「あの試合は楽勝だった」「こんなの楽勝だよ」などのように、日常会話の中でよく「楽勝」は使われています。

「苦労せずに楽に勝てる」「たやすい」「簡単」という意味を持つ言葉で、野球やテニスなどのスポーツ競技における勝負のみならず、何かした時にその難易度について「楽勝」という言葉で表現できます。

「テストで楽勝」「ジグソーパルズで楽勝」などがその例です。

同じような意味を持つ表現に「お茶の子さいさい」があります。

これは耳にしても口にしても微笑ましい表現です。

さて、親が子供に「テストどうだった?」と質問した時に、「楽勝」「お茶の子サイサイ」なんて言葉が返ってきたらホッとします。

ちなみに「楽勝」と反対の意味を持つのが「辛勝」です。

あまり耳にしない言葉ですが、「かろうじて勝てた」と苦戦した時に使う表現になります。

それにしてもとりあえず勝てたのだから、結果としては良しとなるのでしょう。


「圧勝」と「楽勝」の違い

「圧勝」「楽勝」の違いを、分かりやすく解説しま 「圧勝」「楽勝」は両方とも「勝」という漢字が使われているポジティブなニュアンスが伝わってくる言葉です。

「圧勝」は他と大きな差をつけて勝つこと、つまり結果の「差」に注目しているのに対し、「楽勝」は、勝つため、もしくは制覇するための「努力」「労力」に注目しています。

また「圧巻」は勝負事に使うのに対して、「楽勝」はいろいろなことに使える表現です。

プラモデルでも、片付けでも、はたまた子育てでも「楽勝」で表現できます。

口癖のように何でも「楽勝」という人もいますが、きっとポジティブシンキングの楽天家気質なのかもしれません。

まとめ

「圧勝」「楽勝」は同じ「勝」が使われている言葉で、どちらも良い結果を表します。

しかしこの療法の言葉の使い方やニュアンスに違いがあります。

それぞれの違いをきちんと理解して、使い分けできるようにしておきましょう。

「そんなこと楽勝」ですよね。

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