自分が生まれたり、育った場所のことを「地元」とか、「故郷」などと言ったりします。
ここでは、「地元」と「故郷」の言葉の違いを改めて見てみることにしましょう。
この記事では、「地元」と「故郷」の違いを分かりやすく説明していきます。
「地元」とは?
「地元」とは、あることに直接関係している土地やその地域のことを言います。
もう一つは、自分の住んでいる土地のことを言います。
例文としては、「地元住民の反対が強い」、「地元チームを応援しています」、「進学のために地元を離れたが、就職は地元企業に決めた」、または、「地元の友人たちと飲みに行く」などと使われます。
「故郷」とは?
「故郷」とは、自分の生まれて、育った土地のことで、「ふるさと」とも言います。
例えば、、「故郷へ錦を飾る」、「ここは第二の故郷です」、「故郷を離れて、都会で一人暮らしを始める」、または「ここは私の生まれ故郷です」などと使います。
「故郷へ錦を飾る」は故事ことわざで、故郷を離れていた人が、都会などで立身出世し、華々しく故郷へ帰ると言う意味です。
「地元」と「故郷」の違い
「地元」と「故郷」の違いを、分かりやすく解説します。
「故郷」は生まれ育った土地のことで、「地元」は自分が住んでいる土地のことを言います。
なので、「地元」はそこで生まれている場合も含まれます。
「故郷」の場合は、どこか懐かしさと郷愁めいた印象があります。
「故郷に帰る」と言うと、長年、別の場所に住んでいて、何らかの理由で自分が生まれ育った土地へ戻るようなイメージがあります。
一方、「地元へ帰る」という言葉もありますが、これも似たような状況の時に使うこともあります。
ですが、同時に「帰省する」や「期間限定で実家へ戻る」と言ったような意味合いも含んでいます。
現在は「故郷」よりも「地元」の方が多く使われているかもしれません。
「地元」に住んでいても、いなくても、実家のある場所や地域のことを「地元」と呼んだりします。
まとめ
中には引越しなどの理由で、「故郷」と「地元」が別の場所の場合もあります。
さらに「故郷」が過疎化などの理由で、すでに無くなってしまっている場合もあるかもしれません。
仮に「故郷」の姿、形は無くなっていたとしても、心の中の幼少期の思いではいつまでも残り続けます。
また、時代とともに「故郷」や「地元」の姿が変わっていることもあります。
どんな状況に変化をしても、その人にとっての「故郷」は永遠のものです。
遠く離れて暮らしていると、普段は「故郷」や「地元」を思い出すことが少ないかもしれません。
ですが、何か行き詰った時や、今の生活に疑問を感じた時など、気分転換を兼ねて「故郷」へ数日間だけでも帰ってみるのは良いでしょう。
少しの間でも、違った環境に身を置くことで、リフレッシュできますし、新たな考えが浮かんでくることもあります。
また、自分の出発点に立ち戻ることで、何か大切なことを思い出したり、見つけられることもあるかもしれません。