「地震」と「震災」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「地震」と「震災」の違いとは?違い

この記事では、「地震」「震災」の違いを分かりやすく説明していきます。

「地震」とは?

地球内部の変動による振動が四方に広がり、地面が揺れる現象です。

地球の表面はプレートで覆われています。

プレートは一枚のつながった板ではなく、ところどころ分かれています。

形でいうと、ヒビが入った卵の殻のようなものです。

プレートは動いていて、互いにぶつかったり、地球内部に入ったりします。

このような動きが「地震」になります。

では、なぜプレートが動くのかというと、プレートの下にあるマントルが関係をしています。

マントルは流動をしています。

岩石が高温でドロドロになったようなもので、冷えると沈み込み、熱くなると沸きあがります。

この動きがプレートを動かしています。


「地震」の使い方

地球内部の変動による大地の揺れを指して使用される言葉です。

火山活動や地殻変動によって引き起こされるものを主にいいますが、大勢が一斉にジャンプして引き起こされた揺れを指してこの言葉を使うこともあります。


「震災」とは?

地震による災害です。

地球内部の変動による大地の揺れによって起こる、思わぬわざわいを意味しています。

たとえば、津波、火災、建物の倒壊、土砂崩れなどがあります。

地震の発生地が海であった場合、海水面に大きな波が発生をします。

これが陸地に向かってくると津波になります。

津波による災害が発生するかは、地震が起きた場所や地震の大きさによります。

地震が起こったときに火を使って調理をしていたり、ストーブを使っていたりすると、倒れてきた物に引火をして火災が発生することがあります。

また、電気配線の破損によっても火災が発生します。

地面の上にたっている建物は大きな揺れで倒れることがあります。

近年は耐震性の高い建物が登場してきていますが、絶対に倒れないという保証はありません。

地盤がゆるい地域では土砂崩れの心配があります。

崖の近くにはよらないようにします。

また、「震災」は東日本大震災や関東大震災など、地震による大きな被害を指す場合もあります。

「震災」の使い方

大地の揺れによる災害を指して使用する言葉です。

災害には、雷や台風によるものなどもありますが、この言葉は地震によるものだけを指しています。

「地震」と「震災」の違い

前者の言葉は、地球内部の変動による大地の揺れという現象を意味しています。

後者の言葉は、大地の揺れによって起こった災害を意味しています。

「地震」の例文

・『地震に対する備えをする』
・『地震があったときのために逃げる訓練をする』
・『地震が発生したときには屋外にいました』
・『大きな地震が発生する』

「震災」の例文

・『震災をできるだけ防ぐ』
・『震災を教訓にする』
・『震災に備える』
・『震災があってから5年経つ』

まとめ

似たような場面で使われる2つの言葉ですが、一方は大地の揺れ、もう一方はそれによる災害を意味しており、それぞれの言葉の意味は異なります。

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