この記事では、「堂々巡り」と「いたちごっこ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「堂々巡り」とは?
「堂々巡り」は「どうどうめぐり」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「祈願の為に、神社・仏閣のお堂の回りを何度もぐるぐる回ること」という元の意味です。
昔、僧侶や信者が願い事を叶える為に、神社やお寺の周囲を何度も回るという儀式があったことに由来しています。
2つ目は上記から転じて、「同じ様なことが何度も繰り返されて、ものごとが進まないこと」という意味で、話し合いや作業などで何度も同じ地点に立ち戻ってしまい、先に進まない様子を言います」 3つ目は更に転じて「国会で議決する際に、議員が壇上の投票箱に投票する為にぐるりと並んで移動することの俗称」という意味です。
上記に共通するのは「先に進まない」という意味です。
「堂々巡り」の使い方
「堂々巡り」は名詞・形容動詞として「堂々巡りだ・である」と使われたり、形容詞として「堂々巡りの」と使われたり、副詞として「堂々巡りに」と使われたりします。
基本的に、日常で使われる場合、同じことが何度も繰り返されて、中々先に進まないことを表す言葉です。
「いたちごっこ」とは?
「いたちごっこ」は「鼬ごっこ」とも書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「子供の遊びの一つで、お互いの手の甲をつねることを何度も繰り返すこと」という元の意味です。
二人一組になり、「いたちごっこ、ねずみごっこ」と言いながら、相手の手の甲をつねっては自分の手を上にのせていきます。
お互いの両手がふさがったら、一番下にある手を上に繰り上げて、延々と同じ相手の手の甲をつねるという遊びです。
2つ目は上記から転じて、「お互いに同じ様なことを繰り返して、らちが明かないこと」という意味で、どちらも変わらず同じことを繰り返して決着がつかない様子を言います。
上記に共通するのは「きりがない」という意味です。
「いたちごっこ」の使い方
「いたちごっこ」は名詞・形容動詞として「いたちごっこだ・である」と使われたり、形容詞として「いたちごっこの」と使われたりします。
基本的に、日常で使われる場合、お互いに同じ様なことを繰り返して、中々先に進まない様子を表す言葉です。
「堂々巡り」と「いたちごっこ」の違い
「堂々巡り」は「同じことが何度も繰り返されて、中々先に進まないこと」という意味です。
「いたちごっこ」は「お互いに同じ様なことを繰り返して、先に進まない様子」という意味です。
「堂々巡り」の例文
・『頭の中で堂々巡りが繰り返される』
・『祖母との会話はいつも堂々巡りだ』
・『システムがバグにより堂々巡りする』
・『この小説は内容が堂々巡りで飽きてきた』
「いたちごっこ」の例文
・『警察と犯人とのいたちごっこが続く』
・『いたちごっこの点取り試合だ』
・『子供のケンカはいたちごっこでレベルが低い』
・『違法サイトとサイバー警察とはいたちごっこだ』
まとめ
今回は「堂々巡り」と「いたちごっこ」について紹介しました。
「堂々巡り」は「同じことが繰り返される」、「いたちごっこ」は「お互い同じことを繰り返す」と覚えておきましょう。