「堪え難い」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「堪え難い」

「堪え難い」(たえがたい)は、見た目の通り、「堪える」(たえる)ことができないという意味で使いますが、この「堪える」は、同音の「耐える」より、強くそれを表現したい時に使う言葉です。

よって、「耐え難い」より意味が強い言葉だと考えていいでしょう。

また、その「耐え難い」とは使い方が若干異なる部分もあるので、それについても以下で見ていきます。

「堪え難い」の意味

堪え難いは、上記の通り「堪えることができない」、つまり、「我慢することができない」時に使う言葉です。

その我慢ができないという意味を強く表現したい時に使うものだと考えておけば間違いありません。

「堪える」「こたえる」と読むこともでき、この場合にも意味は「我慢する」となりますが、この「堪える」は誤用として使われることがあるので注意が必要です。

それは、「寒さが堪える」といったような表現です。

この場合には「寒さが応える」と表記するのが正しく、このような使い方には気を付けてください。

「堪え難い」の言葉の使い方

堪え難いは、そう思った時にこそ使う言葉です。

前述の通り、同音の「耐え難い」より意味が強いと考えて構いませんが、その「耐え難い」は物理的なことに使われることが多い言葉です。

例えば、「この地震にはさすがに耐え難い」などという使い方に向いている言葉で、忍耐的なものよりそのようなケースに向いています。

「堪え難い」はどちらかと言えば、その忍耐(我慢)が厳しいという場面で使うものです。

「堪え難い」を使った例文・短文(解釈)

堪え難いを使った例文や短文です。

どれも強い意味で我慢ができない時の状況を表しています。

「堪え難い」の例文1

「この屈辱は、さすがに堪え難いものがある」

堪え難いが使われる時に多い形だと言えるでしょう。

この「屈辱」「仕打ち」などの後に使うと、我慢できない悔しさを存分に表現できます。

それだけ悔しい、我慢できないと使っている訳ですが、このような形での使い方は1つの定型だとも言えるので、実際にはそこまでではないこともあるかも知れません。

「堪え難い」の例文2

「堪え難いほどの練習を積んできたので、本番も全く心配していない」

それだけすごく練習をしてきたと言っている例になります。

練習では駄目でも、本番に強いという人も居るかも知れませんが、基本的に、練習でできないことが本番でできる訳がありません。

それほどの練習を重ねてきたという自信があるなら、心配せずに本番に臨んで欲しいと思います。

「堪え難い」の例文3

「これくらいで堪え難いとは、大袈裟だなぁ」

「堪え難い」を軽く使ってしまうと、このように言われてしまうかも知れません。

もう少し軽い意味で表現したいなら、「厳しい」「辛い」(つらい)などと言い換えた方がいいでしょう。

特に誰かに何かを言われた時に、「堪え難い」と容易に使ってしまうと、根性がないと思われてしまったり、または、それほど厳しかったかと考えさせてしまうことになるかも知れません。

「堪え難い」の例文4

「この寒さは南国育ちの彼には堪え難いようだ」

堪え難いの使い方として、一番マッチしていると言える形の例文です。

「かなり厳しい」「我慢し難い」などと置き換えることができ、非常に辛い状態がよく分かります。

この言葉は、このような時に使うのがとても合っています。

「堪え難い」の英語と解釈

堪え難いは、英語では“intolerable”と表現するのが合っています。

「我慢し難い」という意味で使う言葉ですが、更に前に“very”“so”を付けると、更にそれが厳しいことの表現になります。

日本語で言えば、「とても堪え難い」「すごく堪え難い」といった解釈です。

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