この記事では、「場面」と「段落」の違いを分かりやすく説明していきます。
「場面」とは?
「場面(ばめん)」とは、「連続的に進行している現象(物事)の一部分を切り取ったもの」を意味しています。
「場面」という言葉は、「変化しながら進行しているその場の出来事(状況)の部分」を示しているのです。
「場面」には、「現象・状況の一部分を切り取った時のその場の様子」といった意味合いがあります。
また「場面」の持つ別の意味として、「映画・ドラマなど映像作品のワンシーン」や「連続性のある物語の一部分、小説における一つの情景」などの意味合いもあります。
「段落」とは?
「段落(だんらく)」とは、「一定以上の長い文章において、内容あるいは話題を切り替えるときに使われる分かりやすい区切り」のことを意味しています。
「段落」という言葉は、「理解の妨げになる長々とした文章を避けるために用いられる長文(長い説明文)の切れ目や区切り」を示しています。
「段落」には、「文章とは関係ない物事一般の区切り・一段落」の意味合いもあります。
さらに「段落」の持つ意味として、「形式的・慣習的に、一文字分を下げてから書き始める文章の区切り」もあります。
「段落」は長い文章の一まとまりですが、内容・話題によって分ける「意味段落」と形式的に一定の文量で分ける「形式段落」の区別があります。
「場面」と「段落」の違い
「場面」と「段落」の違いを、分かりやすく解説します。
「場面」とは「連続性のある物事・映像の一部を切り取ったもの、そのシチュエーションの有様・情景」を意味している言葉で、「段落」のように「長いの文章の区切り」といった意味合いはありません。
「段落」のほうは、「内容あるいは形式によって、長い文章を一定の分量で分けて読みやすくしたもの」を示している違いを挙げることができます。
「場面」には「映画・ドラマなどの映像作品の一つのシーン、小説・文学などの一つの情景」といった意味がありますが、「段落」にはそういった意味が備わっていない点も異なっています。
「場面」の例文
・『彼氏が知らない女と浮気している場面を偶然目撃してしまい、その場では何も言うことができずに見てないふりをして立ち去りました。』
・『「ロミオとジュリエット」の感動的な場面は二人が家・身分の対立を乗り越えて本気の愛で結ばれるところですが、現代ではそういった運命的な恋愛はあまり見られなくなっています。』
「段落」の例文
・『文章の意味や趣旨に応じて段落を適切に分けていかないと、冗長な文章になるので読者が途中で脱落してしまう恐れが高まります。』
・『意味段落で文章を上手く分けているつもりでしたが、自分でも文章の主題が分からなくなって機械的な形式段落になっていました。』
まとめ
この記事では、「場面」と「段落」の違いを説明しましたがいかがでしたか?
「場面」とは「変化している状況の一部分・映画や小説などのワンシーン(情景の一部を切り取ったもの)」を意味していて、「段落」は「意味・内容に応じて長い文章を区切ったもの、形式的に一文字のスペースを空けて長文を分けたもの」を意味している違いがあります。
「場面」と「段落」の違いについて詳しくリサーチしたい人は、この記事の内容をチェックしてみてください。