この記事では、「場面緘黙」と「人見知り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「場面緘黙」とは?
「場面緘黙(ばめんかんもく)」とは、「ある特定の場面・状況において、過度の社会不安・緊張などによって、人と話すこと(言葉を発すること)ができなくなる幼児期~児童期に多い精神疾患の一種」です。
「場面緘黙」というのは、「家庭で親・きょうだいなどとは普通に問題なく話せるのに、外に出たり学校(幼稚園)に行ったりすると、急に言葉を話すことができなくなる精神医学的な疾患」のことなのです。
「人見知り」とは?
「人見知り(ひとみしり)」とは、「知らない人・初対面の人に対して、気恥ずかしさを感じたり嫌ったりすること」を意味している言葉です。
「人見知り」という言葉は、「知らない人に対して恥ずかしさを感じて上手く話せなかったり、初対面の相手に緊張・恐怖・嫌悪などを感じて避けてしまったりすることやその人」を意味しています。
「場面緘黙」と「人見知り」の違い!
「場面緘黙」と「人見知り」の違いを、分かりやすく解説します。
「場面緘黙」と「人見知り」の最大の違いは、「場面緘黙」は「自分の意志ではどうしても特定の場面で言葉を話すことができなくなる精神疾患の一種」ですが、「人見知り」は「知らない人に苦手意識を感じて避けたりする、内気・引っ込み思案などの性格特徴」であって「病気ではない」という違いにあります。
「人見知り」は「無理をすれば自分の意志で知らない人とも何とか話すこと」くらいはできる可能性がありますが、「場面緘黙」は原則として「学校・幼稚園・会社などの特定の場面でどうしても言葉を発することができなくなる」という違いがあります。
また「場面緘黙」は「主に3~5歳くらいの幼児期に発症しやすい強い不安・緊張を伴う精神疾患」ですが、「人見知り」は「知らない人が苦手で恥ずかしさ・嫌悪感・不安感を感じやすい性格特徴」なので「発症しやすい年代」などはありません。
まとめ
「場面緘黙」と「人見知り」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「場面緘黙」とは「幼稚園・学校などのある特定の場面でだけ、人と全く話せなくなってしまう不安・緊張を伴う幼児期~児童期に多い精神疾患」を意味していて、「人見知り」は「知らない人(初対面の人)に対して、恥ずかしがって話せなくなったり嫌ったり(避けたり)すること」を意味している違いがあります。
「場面緘黙」と「人見知り」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。