「境地に達する」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「境地に達する」

境地に達するというのは「きょうちにたっする」と読みます。

境地というのは経験を積んで得ることができる心の状態や心境を指しており、それ以外にもある段階に達した心の状態などという意味を持つこともあります。

芸術などの分野を指すこともありますし、ただ単純に場所や土地、環境を指すこともあります。

境地に達するというのは悟りを開く、直感する、澄み切る、本質を知る、根本を理解する、などといった類義語があります。

「境地に達する」の意味

境地に達するというのは特定の心境や領域にたどり着くという意味であり、仏教から来た表現になります。

煩悩から解脱するためには努力をしなければならず、その努力を繰り返すことによって境地に達することができるという考え方を持っているのです。

例えばいろいろ大変なことがあるけれど、最終的に「いろいろ経験できてよかった」と前向きに捉えられるようになったら、それは境地に達したということができるでしょう。

「境地に達する」の言葉の使い方

今までとは違って前向きに考えられるようになった、不満を思わなくなった、という状態になったときに境地に達するという表現を使うことがあります。

人間は生きているといろいろ大変なことがありますよね。

その時はそれこそこの世の終わりなのではないかと思うほど辛くなってしまうこともあるでしょう。

しかし、そのような状態を後から思い起こして「それでもここが楽しかった」「これを学ぶことができた」などと考えられるようになったら、境地に達したという表現を使うことができるのです。

「境地に達する」を使った例文・短文(解釈)

それならば、境地に達するという表現はどのような文脈で使えるのでしょうか。

ここでは境地に達するという表現の例文をいくつか紹介します。

「境地に達する」の例文1

「彼女は本当に境地に達している」

人間関係の中に、常に前向きであったり、他の人とは違った考え方をしていたり、悪口などは絶対に言わず人の良いところばかりを見ることができるという人はいませんか?そのような人はまさに境地に達していると言えるでしょう。

他の人の悪口や不満、不安などに惑わされることなく、自らの視点を大切にして前向きに物事を捉えられることができる人は、まさに悟りを開いている状態だと言えるのです。

「境地に達する」の例文2

「特に30代の時は本当に大変だったけれど、最終的に境地に達することができたよ」

20代や30代は激動の時代でもあります。

大学を卒業して就職をしたり、素敵な人に出会って結婚し、子供に恵まれたり、昇進や転勤などで引っ越しをしたり、ということもあるかもしれません。

しかしそのような中で、好きな人に振られてしまったり仕事を失ったり、結婚したらお給料が下がってしまったり、夫婦関係が悪くなってしまったりなど、様々な問題が生じることもあります。

しかし、後から思いおこしてみると「そのおかげで家族の絆が強くなった」「より良い仕事に巡り会えた」などと思えることもあるのではないでしょうか。

「境地に達する」の例文3

「あの人は境地に達しているから、あの人に相談してみるといいよ」

何かで悩んだ時、前向きになれる人の助言を聞きたいものです。

そんな時は常に文句を言っている人ではなく、しっかりとした助言ができる人を選びますよね。

相談する相手を間違ったが余計に落ち込むことにもなりかねません。

そんな時、やはり常に前向きでいられる人、まるで悟りを開いたかのような状態にある人に相談することができれば、安心できるのではないでしょうか。

「境地に達する」の例文4

「まるで悟りを開いたかのような境地に達したね」

境地に達するという表現には悟りを開くという意味がありますが、実際に悟りを開いたかのような境地に達しているという表現を使うこともあります。

様々な経験をし、人間としても一回り成長することができた人に対し、このような表現を使うことが可能です。

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