「声を大にする」とは?意味や使い方を解説

ことわざ・慣用句

「声を大にする」

声を大にするという表現を聞いたことがあるでしょうか。

なんとなく大きな声で話すというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、声を大にするという言葉は必ずしも大きな声で話すというわけではありません。

ここではこの声を大にするという表現について紹介します。

「声を大にする」の意味

声を大にするという表現は強く主張するという意味で用いられます。

大きな声で主張するという時も声を大にすると言いますが、必ずしも大きな声でしゃべらなければいけないというわけではありません。

強く主張したいとき、「声を大にして言いたい」などと使われることがあります。

「声を大にする」の言葉の使い方

声を大にするという表現は強調するときに使えます。

例えば「このことだけは声を大にして言いたい」と言えば、それは「このことだけは特に強調したい」という意味になるのです。

そのため、ただ単に主張するということではなく、強調する、特にその部分について強く主張する、という意味になります。

「声を大にする」を使った例文・短文(解釈)

それならば、声を大にするという表現はどのような文脈で用いられるのでしょうか。

ここでは声を大にするという言葉の例文をいくつか紹介します。

「声を大にする」の例文1

「今回の話し合いにおいて、このことだけは声を大にして言いたい」

話し合いをする時、参加者は自分の意見を述べなければいけません。

しかし、自分の意見を述べるときに「ここだけは絶対に強調したい」「ここだけは絶対に譲らない」と思う箇所は誰にでもあるのではないでしょうか。

そのような部分はまさしく、声を大にすると言えるでしょう。

もちろん自分の発言は全て大切なのですが、特にこの部分だけは大切である、という場合に声を大にできます。

「声を大にする」の例文2

「部長はいつも声を大にしているけれど、何がポイントなのかいまひとつわからないんだよね」

上司の中には、常に強く主張しており、最終的には何が言いたいのかわからない、という人もいるのではないでしょうか。

物事を人に伝えるときにはメリハリをつけて伝えなければいけません。

同じく主張したい内容であったとしても、すべて強調してしまったら逆に説得力をしなってしまいます。

適度にメリハリをつけ、特に主張したいところは声を大にしなければいけません。

すべてのところで声を大にしてしまえば、むしろ大事なことが伝わらないリスクがあります。

「声を大にする」の例文3

「明日は声を大にして視聴させてもらうよ。今回だけは黙っていられない」

いつもなんとなく周りの人に流されてしまったり、自分の意見をはっきり言えなかったりしても、ここだけは強調したいという事は誰にでもあるのではないでしょうか。

そんな話し合いを控えたら、「今度の話し合いでは溜まっていない」「今度こそ自分の言いたいことを言わせてもらう」と思うこともあるかもしれませんね。

そんなときにはぜひ声を大にして主張したいものです。

「声を大にする」の例文4

「彼らは声を大にして原発反対を主張した」

福島原発で事故が起こったことにより、原発に対するマイナスのイメージが拡大しています。

もっとも、日本国内で原発を廃止してしまうと電気がなくなってしまうため、ただ原発を廃止すれば良いというわけにはいきません。

むしろ原発を廃止するならばその代替案を考えなければいけないのです。

しかし、その一方で日本は資源がないため、代替案が浮かびません。

よって、簡単に原発を廃止するわけにはいかないのです。

難しい問題ではありますが、原発事故を経験し、新しい資源の確保が求められている状態です。