スーパーや商店で働いていると、ふとした言葉の差に迷うこともあります。
この記事では、「売り切れ」と「売り切り」の違いを分かりやすく説明していきます。
迷いやすい用語を、正しく学んでおきましょう。
「売り切れ」とは?
「売り切れ」とは、お店の商品がすべて売れること。
お店に並べてある展示品とバックヤードに備えてある商品が、すべて無くなることです。
これ以上お店に、売るものがないときに用います。
「売り切れ」はお店の人が、お客さんに対して伝える言葉です。
「こちらの商品は好評につき、すべて売り切れました」や「数量に達したため、売り切れ終了となりました。
お買い上げ、ありがとうございました」などポップに書いて知らせます。
売り切れと表示することで、チラシを見て駆け付けたお客さんに、正しいメッセージを伝えていけます。
売り切れの類語には、ソールドアウト・完売・品切れなどがあります。
どれも店舗に置いてある在庫がゼロになったこと。
すべて売り尽くしてしまった状態をあらわします。
「売り切り」とは?
「売り切り」とは、何があっても売り切ること。
目標達成のために、売り尽くしてしまうことです。
お店のセールス文句として使われる用語です。
「売り切り」をよく見かけるのは、インターネットのオークションサイトです。
商品の説明書きのところに「売り切り」と書いてあれば「この商品を早めに処分したいので、どんな条件でも前向きに受けとめます」ということ。
出品者の意気込みを伝える、うたい文句のようなものです。
また「売り切り」は一般のお店や企業でも使います。
「目標販売数を売り切り次第、終了といたします」や「月末までの売り切りを狙います」という具合に用いていきます。
売り切りは流通業界で、よく使用される言葉です。
「売り切れ」と「売り切り」の違い
「れ」と「り」の差ですが、内容は大きく異なっています「売り切れ」と「売り切り」の違いを、分かりやすく解説します。
・過去と未来の違い
「売り切れ」と「売り切り」はスーパーや、ネットショップでよく見かける言葉です。
「売り切れ」は用意しておいた商品が、すべて売れてしまったこと。
つまり過去をあらわす言葉です。
それに対する「売り切り」は、これから販売する予定の商品に対してつかう用語。
一定数を売り切りたいときに、用いる言葉です。
「これから」をあらわす表現になります。
売り切れが過去なら、売り切りは未来です。
いつ使うのか、タイミングに合わせて使い分けをおこなっていきましょう。
まとめ
「売り切れ」と「売り切り」の違いを分かりやすくお伝えしました。
「売り切れ」とはお店に出している商品とバックヤードにある商品が、どちらも完売したこと。
「売り切り」はこれから売る商品を、すべて売り切る覚悟で販売すること。
「売り切れ」は過去の販売をあらわす言葉。
「売り切り」は未来の販売をあらわす表現です。
その差を正しく知って、流通業界に詳しくなっていきましょう。