「外郎」と「内郎」の違いとは?分かりやすく解釈

「外郎」と「内郎」の違いとは?違い

この記事では、「外郎」「内郎」の違いを分かりやすく説明していきます。

「外郎」とは?

「ういろう」と読みます。

「外郎」には3つの意味があります。

1つめはういろうぐすりのことです。

江戸時代に小田原名産の去痰として売りに出されていました。

2つめは、米粉に砂糖などを混ぜて蒸した菓子です。

和菓子の一種になります。

米粉には、うるち米のものと、もち米のものとがあります。

「外郎」はどちらも使用できますが、もち米から作られる白玉粉を使うともちもちとした食感になります。

砂糖は白砂糖または黒糖を使用します。

これらを水と共に混ぜて蒸して作られます。

小豆や抹茶などを加えたものもあります。

3つめの意味は外郎売りの略です。

この意味の「外郎」は薬のういろうを指しています。


「外郎」の使い方

薬の意味と菓子の意味がありますが、菓子を指してこの言葉を使用することが一般的です。

米粉と砂糖などを混ぜて蒸した菓子を指します。


「内郎」とは?

大須ういろが1957年に商標登録をしている製品です。

「ないろ」と読みます。

この製品は米粉などの穀物、砂糖、餡を使用しています。

米粉などと共にこしあんを練り上げて蒸していることが特徴です。

見た目は「外郎」に似ていますが、食感が異なります。

「内郎」はしっとりした食感が特徴です。

しっとりとしている秘密は、米粉の他に小麦でんぷんも加えているからです。

小麦でんぷんは、小麦ならとれるでんぷんです。

小麦にはグルテンが含まれていますが、小麦でんぷんはでんぷんだけを取り出したものです。

「内郎」は粉を米粉のみで作られた「外郎」と、蒸し羊羹の中間のような食感だと表現されます。

地元名古屋では、「ういろとないろ」のCM曲でおなじみです。

「内郎」の使い方

大須ういろが商標登録をしている商品を指して使用する言葉です。

他の店では売られていません。

米粉の他に小麦でんぷんを使用している特徴があります。

「外郎」と「内郎」の違い

どちらも似たような材料を使用している菓子ですが、同じものではありません。

「外郎」は米粉などの穀物の粉と砂糖を混ぜて蒸した菓子です。

黒糖を使ったもの、抹茶や小豆を加えたものなどもあります。

「内郎」は大須ういろが商標登録をしている商品名です。

米粉や小麦でんぷんを使用しています。

一般的な「外郎」と比べてしっとりとした食感です。

「外郎」の例文

・『外郎を自分で作ってみた』
・『和菓子屋で外郎を購入する』
・『祖父は外郎が好物だ』
・『今日のおやつは外郎』

「内郎」の例文

・『内郎をお土産にもらった』
・『内郎を大切に食べる』
・『内郎のしっとりした食感が好き』
・『内郎とお茶でおやつをする』

まとめ

米粉と砂糖を使って蒸した菓子という点は似ているのですが、「内郎」は小麦でんぷんを使用している点が異なります。

また、「内郎」は商標登録されており、大須ういろが販売している製品だけを指しています。

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