この記事では、「多角的」と「多面的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「多角的」とは?
「多角的」は物事を視覚で判断することです。
その上で、「多角的」は、多方向から視覚で判断せねば成立しません。
例えば、交通事故が起きた場合、事故車を様々な角度で物理的に見ることが「多角的」です。
この時、原因について探ろうとした場合原因は、視覚で判断しない部分が表れてくるため、別の言葉で言い表します。
「多面的」とは?
「多面的」は物事を判断する際、視覚以外にも原因となる要素のような側面を指します。
これは交通事故であれば、交通事故は、自動車を視覚で見ればどういった事故であるかは分かりますが、原因となると、考察をする必要性があり、考察の部分が、視覚以外の要素である側面を見せるが故、「多面的」という言葉に置き換わるのです。
「多角的」と「多面的」の違い
「多角的」と「多面的」の違いは、物事を判断する際、視覚という見た感じで判断するか、それ以外の要素を含め総合的に判断するかにあります。
「多角的」は様々な角度で視覚から見てどうであるかを判断しますが、「多面的」は視覚以外に原因となる要素の他何故そう言った結果になるかなどを判断することにあります。
「多角的」の例文
・『この事故車は多角的に見て前方の損傷が大きく、恐らく正面衝突だろう』
この例は、現象を様々な方向から視覚を通してみて恐らく正面衝突による事故だと結論付けています。
「多角的」は視覚という物で、見た感じの結論を指す言葉です。
「多面的」の例文
・『この交通事故は、交通量から推測し、多面的に考えれば、単独での事故が妥当である』
この例は、視覚以外に交通量という情報からおおよそ、自己が単独で起きた交通事故だと結論付けています。
「多角的」は見た情報の他にも経験や情報などから物事を判断することであるため、このケースは交通量を情報源として使用することで自己は単独であると結論付けているのです。
ただし、監視カメラなどがあれば、自己が起きた瞬間を取られている場合、視覚で自己を確認できるようになるため、「多面的」から「多角的」という言葉で事故の発生を表します。
まとめ
「多角的」と「多面的」の違いは、物事を判断する際の情報量が大きく異なります。
「多角的」は見た感じであればよいため、多方向から見た感じどうであるかが重要です。
一方、「多面的」は様々な側面から見ることにあるため、視覚という情報源以外もフル活用します。
その為、情報量が増えれば増えるほど情報の整理を必要とするのが、「多面的」ですが見返りも多く、その見返りとは、正確な情報を相手に伝えることで納得をして頂くことができる点が見返りになります。
逆を言えば、「多角的」は視覚的な判断で成立する場合においてはとても相手の方に対して物事を判断する材料になりますが、何故?という疑問を持たれてしまうと視覚だけの情報では、何故?という疑問を払しょくするには弱い情報なのです。