「夢オチ」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

「夢オチ」とは?新語・ネット用語

この記事では、今までの出来事はすべて夢だったんだと片付けてしまう「夢オチ」の意味を分かりやすく説明していきます。

「夢オチ」とは?意味

物語の結末が寝て見る方の夢だったというオチを指す言葉で、今までのドラマは何だったんだという肩透かし的な終わり方になってしまうので、見てる側にはほぼ何のメリットもないオチと言えますが、現在連載中であろうとあらゆる物語をほぼ一話で終わらせることの出来る非常に強力なオチと言えます。


「夢オチ」の概要

夢オチという言葉は本来寝て見る夢にある不自然さや辻褄のあわなさ、脈絡の無さなどを一切作品に登場させず、今まである程度理路整然と作品を続けていたところに夢でしたという結末を見せないある意味や視聴者や読者への裏切り行為と言えるものと言えますが、流石に禁じ手に近いものがあり、明確な夢オチと呼べる作品はそう多く出ていないのも確かです。

また、夢オチも程度があり、仲間、味方キャラクターは存在しているか、実は仲間や味方キャラクターも夢の中の登場人物であって全く存在していなかったというものがあり、後者のほうがよりダメージが大きいタイプの夢オチということが出来ます。

実際の作品では人により判断が異なる面があり、さらに後に刊行された版ではより説明が異なっていますが、新沢基栄によるハイスクール奇面組というギャグ作品が夢オチと思わせるラストとしては比較的近年で有名な例で、夢オチに近い方向性の終わり方としては木村一雅 渡辺潤による代紋TAKE2のラストで、夢ではなかったものの方向性は近いものとなっています。

いずれも明確なそういったオチであることへの伏線を張っていないことがより物議を醸すことになります。


「夢オチ」の言葉の使い方や使われ方

「ここまで話がこじれてしまったら夢オチにするしかないんじゃないか」「夢オチなみに酷いオチを見た」「夢オチだと今までの楽しかった時間を返してくれと思う」などの使い方が挙げられますが、基本的には夢オチは好意的なものとは扱いにくく、「ここまで話がこじれてしまったら夢オチにするしかないんじゃないか」という使い方も、もはや作者は逃げるしかないと言うのに近い意味となっています。

「夢オチ」の類語や言いかえ

「バーチャル世界だったというオチ」「妄想オチ」「この作品は実は芝居だったというオチ」「実は主人公は存在していなかったオチ」などが挙げられます。

いずれもインパクト自体はあるものの作品は台無しになってしまうという部分は共通と言えるでしょう。

まとめ

夢オチは長く続いた作品、キャラクターに魅力がある作品であるほどダメージが大きいものと言えるもので、そうそうは使われるものではないものと言えます。

ゲームではダライアスIIという作品で夢オチがありますがマルチエンディングのひとつとなっており、夢オチルートだからといって難易度が下がるわけではないため、夢オチだった時の脱力感にはかなりのものがあります。