「夢現」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「夢現」

「夢現」「ゆめうつつ」と読む言葉で、「夢うつつ」と表記されることもあります。

店名や商品名などで「夢現」を敢えて「むげん」と読ませることもありますが、本来は「ゆめうつつ」と読む言葉ですので注意しましょう。

書き言葉として使われているのを良く目にしますが、話し言葉としても日常的に使われている言葉ではないでしょうか。

「夢現」の意味

「夢現」は、「夢と現実」「ぼんやりしている状態」「夢か現実か分からない状態」という意味を持つ言葉です。

「夢」は、眠っている時に見るもので、実際に体験しているような感覚を覚えるものです。

「現」は、現実のことを表しており、「夢現」という言葉は、夢なのか現実なのかよく分からない状態を表しているのです。

「夢現」の言葉の使い方

「夢現」という言葉は、日常生活では、「夢現のうちに朝食を食べていた」「夢現で人の話を聞く」など、「意識がぼんやりしている状態」を指す時に使われることが多いでしょう。

半分寝ているようなうつらうつらした状態を指す時にはよく使われる表現です。

又、「夢なのか現実なのか分からない不思議な体験をした」ということを「夢現のような体験をした」と表現することもあります。

「夢現」を使った例文・短文(解釈)

「夢現」の意味と使い方が分かりましたので、ここでは「夢現」を使った例文をご紹介しましょう。

「夢現」の例文1

「うちの猫が、眠そうな顔をしながらも眠るまいとして夢現な目をしています」

家で飼っている猫や犬などの動物が、うとうとしながらも懸命に起きていようとしている様子を目にすることがあります。

とろんとした虚ろな眼差しで必死に眠るまいとしている光景は、実に可愛らしく、微笑ましいものです。

そんなに眠いのなら寝たらいいのに、と思いながらも、「頑張れ」と応援したくなります。

動物をいつまで見ていても飽きないのは、そういった様々な表情を見せてくれるからなのでしょう。

「夢現」の例文2

「目覚まし時計のアラームが鳴り響いていましたが、私は遠くでベルが鳴っているのを夢現のなかで聞いていました」

目覚ましを掛けていたのに寝坊したという経験のある人もいるでしょう。

アラームが鳴っていることさえ気づかないで眠っていることもありますが、遠くの方でかすかに音が鳴っているのを聞きながら、そのまま眠り続けてしまうこともあるのではないでしょうか。

そして目覚めた後で、あの音は目覚ましだったか、と気づくのです。

「夢現」の例文3

「夢現で相手の話を聞いていたので、適当な相槌を打ってしまっていたようです」

相手の話に集中していなければいけないのは分かっていても、いろいろな事情で、心ここにあらずになってしまったり、ぼんやりしてしまったりすることはあるものです。

そういった時には、適当に「うん」「うん」と相槌を打ってしまい、話を流してしまうこともあるでしょう。

そして、相手が質問を投げかけてきていることに気付かず、それをやってしまって、話を聞いていなかったことが相手にバレてしまった時にはとても気まずい思いをしてしまうのです。

「夢現」の例文4

「電車で眠ってしまい、夢現のなか、飛びだすように電車を降りたのです」

電車の揺れというのは眠りを誘うもので、会社帰りの電車で眠ってしまう人も多いのではないでしょうか。

しかし、降りなくてはいけない駅に電車が着くと、不思議と目が覚めるという人も多いものです。

ぼんやりとした意識のまま電車を飛び降りて、間一髪で乗り過ごさずに済んだという経験がある人は少なくないでしょう。

寝覚めが悪いとしばらくぼんやりとしていて、乗り換える電車を間違えてしまい、ハッと我に返ったという経験をした人もいるのではないでしょうか。

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