この記事では、「大半」と「ほとんど」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大半」とは?
「大半」とは、辞書によると全体の半分以上、過半、大部分、おおかた、たいていの意味だと記載されています。
「大半」は『出席者の大半は若い女性だった。
』や『イベントの準備は大半できている。
』と言った様に使われます。
何となく、言葉のイメージは誰しも理解している言葉ですが、厳密に百分率で言えば、何%程度以上の場合に使うべきなのか、迷ってしまう言葉と言えます。
「ほとんど」とは?
「ほとんど」の意味は、辞書では大方、大略、多くの中の大部分、十中八九などと表記されています。
『学生のほとんどは英語を勉強し続けています。』や『あの子は、好き嫌いなく、ほとんど何でも食べる事hが出来ます。』の様に使われます。
意味として、こちらも漠然とした同義語や類似語が並んで書かれており、「大半」と同じく、厳密に百分率で言えば、何%程度以上の場合に使うべきなのか、迷ってしまう言葉と言えます。
唯一、十中八九の表記があるので、その程度かとも思えますが、やはり定かではありません。
ちなみに「ほとんど」の語源は、副詞の「ほとほと」が音変化したものであるとされています。
この元々の「ほとほと」の「ほと」は、漢字では辺や側と書く「ほとり」の語源であり、「ほとほと」はそれを重ねたものです。
この「ほとほと」の意味である、もう少しでという意味から、だいたいや危ういところでの意味を表すようになったのです。
この語源からも、何となく「ほとんど」はかなり大きな割合を表すもであると思われます。
「大半」と「ほとんど」の違い
「大半」とは、全体の半分以上、過半、大部分、おおかた、たいていの意味だす。
また「ほとんど」の意味は、大方、大略、多くの中の大部分、十中八九の意味の言葉です。
いずれも、半分以上の比率の場合に使用されと言う共通点がある言葉です。
この共通点は理解できますが、「大半」と「ほとんど」はその比率がどの程度をイメージして使い分けるべきか、どちらの方が比率の高い時に使うべきか、それぞれの言葉の意味を辞書で調べてもスッキリしません。
また「大半」と「ほとんど」の比率の高さは、人によっても受け取り方が異なりますし、さらに使用する時と場合によってもイメージは違ってくると思います。
しかし、一般的には「ほとんど」の方が比率が高い場合に使われ、「大半」は50%以上であるけれど、「ほとんど」よりも低い比率のイメージの場合に使われると言えます。
まとめ
「大半」とは、全体の半分以上、過半、大部分、おおかた、たいていの意味だす。
また「ほとんど」の意味は、大方、大略、多くの中の大部分、十中八九の意味の言葉です。
いずれも、半分以上の比率の場合に使用されと言う共通点がある言葉です。
しかし、厳密な率で示すのは難しいですが、一般的には「ほとんど」の方が「大半」よりも比率が高い場合に使われると言う違いがあると言えます。