この記事では、「大卒」と「高学歴」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「大卒」とは?
「大卒」は(だいそつ)と読みます。
求職活動する時や婚活する時にでてくる言葉に「大卒」があります。
求人サイトの応募条件欄には、「大卒以上」「高卒以上」などの文字が並んでいます。
また婚活サイトでも「大卒」という文字は、よくあらわれます。
「大卒」は「大学を卒業した人」を意味します。
短大が最終学歴なら「短大卒」専門学校が最終学歴なら「専門学校卒」高校が最終学歴なら「高卒」中学が最終学歴なら「中卒」となります。
もし大学に入学しても、無事に卒業できなくて退学した場合、つまり大学中退は「大卒」のカテゴリーに当てはまりません。
大学進学率が低かったころは、「大卒」はエリートでした。
そして「大卒のお給料は高い」と、多くの親が子供を大学に進学させることを目指しました。
しかし、現在は大学進学率が高くなり、「大卒」はエリートではなくなりました。
「大卒以上」には、大学院を卒業した人も含まれ、今では、学歴エリートといえば日本や海外の大学院を卒業した人を指します。
「大卒」の使い方
「大卒」は、学歴を示す時によく使用される言葉です。
丁寧に言い換えると「大学を卒業しました」ですが、現在は「大卒」と短い言葉がすっかり定着しています。
しかし相手に学歴を質問する時には、いきなり「大卒ですか」ではなく、「最終学歴は何ですか」と聞く方が思いやりのある言い方です。
世の中すべての人が、大学を卒業しているわけではありません。
「高学歴」とは?
「高学歴」は(こうがくれき)と読みます。
高い学歴を持つ人を意味し、 「あの人は高学歴だ」「高学歴の人しか就職できない」など耳にします。
しかし高い低いというレベルは、どの視点から見るかで変わります。
例えば中卒のおじいさんにとって、高校を卒業した孫は自分より高い学歴を持っているので、高学歴だとなります。
また、高卒の人にとっては、「大卒」は高学歴と感じるかもしれません。
しかし大卒の人は、大学院を卒業した人を高学歴だと定義するでしょう。
また同じ大卒でも、偏差値の高い難関大学を卒業した人のみが、高学歴だと考える人もいます。
しかし、現在の日本の進学率から考えると、「高学歴」は東大や京大などの難関大学を卒業した人、もしくは大学院で修士、博士課程を終えた人を意味することが一般的です。
「高学歴」の使い方
「高学歴」は、学歴が一般の人より高いということを意味します。
ほとんどは、一生懸命勉強して難しい勉強した人をほめる言葉です。
しかし、「高学歴なのに性格が悪い」など、勉強ができるのに、他のことは劣っているとネガティブな使い方がされることがあります。
「大卒」と「高学歴」の違い
「大卒」と「高学歴」の違いですが、「大卒」は大学を卒業しているといの事実を持ち、どんな立場の人から見ても「大卒」で、それは一生変わりません。
しかし「高学歴」には、明確な定義がありません。
自分より高い学歴を持つ人を、「高学歴」と表現してもまちがえではありません。
また現在は「大卒」が高学歴だとしても、20年後には海外の大学院でドクターくらいもらわなくては、高学歴だと見られないかもしれません。
「大卒」の例文
・『大卒の方が高卒よりお給料が1万円くらい高い』
・『あの会社に応募したいけれど、大卒が条件なのであきらめるしかない』
・『私が結婚相手に望む学歴は、大卒です』
・『高卒でも大卒でも、そんなことは関係ないよ。大切なのは実力だ』
「高学歴」の例文
・『お役所のお役人さんたちは、みんな高学歴なのだろうね』
・『結婚相手の家族は全員が高学歴で、ちょっと気が引けます』
・『こんな高学歴なのに、どうしてこの職業を選んだのですか』
・『高学歴でも、人とのコミュニュケーションが取れない人が増えてきた』
まとめ
「大卒」と「高学歴」は、現在のところ同じような意味として使えることがえきます。
しかし「大卒」が大学卒業証書を持っているのに対して、「高学歴」は高学歴証書を持っているわけではありません。
「高学歴」の定義は、その時代やその言葉を使う人により変化します。