「太古」と「古来」の違いとは?分かりやすく解釈

「太古」と「古来」の違い違い

この記事では、「太古」と「古来」の違いを分かりやすく説明していきます。

「太古」とは?

「太古(たいこ)」とは、「大昔・非常に古い時代」のことを意味している言葉です。

「太古」という表現には、「人類が文字によって歴史を書き残しはじめた時代よりも前」「有史以前の大昔(人の歴史認識がない原始的な時代)」といった意味のニュアンスがあるのです。

例えば、「太古の時代、人は文字・ことば・文明・階級を持たないが故に、心理的には今よりも自由であったのではないか」などの例文で使用することができます。


「古来」とは?

「古来(こらい)」とは、「昔から現在に至るまで」を意味している言葉です。

「古来」という表現には、「古くから・昔から」「古くから伝えられている」といった意味のニュアンスもあります。

「古来」の言葉は「人のことば・文字によって、昔からの何かが伝えられていること」を示唆しているので、「有史以後の昔から今まで」を意味しています。

例えば、「古来、沖縄本島をはじめとする旧琉球王国の地域では海外貿易が盛んでした」などの文章で使うことができます。


「太古」と「古来」の違い!

「太古」と「古来」の違いを、分かりやすく解説します。

「太古」も「古来」もどちらも「古い時代・昔と関連する言葉」ということで類似した意味合いを持っていますが、「太古」のほうが「古来」よりも「さらに古い時代・人間の文字によって記録された歴史が生まれるよりも前の時代(大昔)」を意味しているという根本的な違いがあります。

「太古」の表現は「有史以前の大昔」を意味していて、「古来」のほうは「有史以後の昔から今まで」のことを意味している違いを指摘できます。

また「太古」という言葉はシンプルに「文字による歴史が生まれるよりも前の大昔・大昔の時点」だけを示していますが、「古来」のほうは「昔から現在に至るまでの期間」を意味している点も異なっています。

まとめ

「太古」と「古来」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「太古」とは「大昔・人の文字によって歴史が書き残されるよりも昔・有史以前」を意味していて、「古来」「(歴史が残されている時期に限定して)古くから・昔から今に至るまで」を意味している違いがあります。

「太古」と「古来」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。

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