この記事では、「太陰暦」と「太陽暦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「太陰暦」とは?
太陰暦とは、たいいんれきという読み方をすべき言葉です。
文字で書かれたこの言葉を目にすれば明らかな事ですが、太陽に対して月を表す際に用いられる太陰の文字に、巡ってくる日や月、季節を記したものや天の巡り合わせといった意味を持つ暦の文字を加える事で誕生した言葉となっています。
そのため太陰暦は、月の満ち欠けを基準にして作られた暦を表す言葉です。
「太陰暦」の使い方
太陰暦とは、名前の通り月の満ち欠けを基準にした暦を表す言葉として使用されています。
より具体的には新月を満月となり、欠けるまでの期間を1ヶ月と定めた暦を示す言葉です。
そうすると1ヶ月が29日から30日となるため、季節のズレが生じてしまいます。
そこで3年に1度うるう月を設けるという、太陰太陽暦を作る事でそのズレを解消していたのです。
ちなみにこの太陰太陽暦は、明治時代の初め頃まで日本で採用されていたので昔の暦の話題の際に、この太陰暦という言葉が登場する事が少なくありません。
「太陽暦」とは?
太陽暦とは、たいようれきという読み方をすべき言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、たいよう系の中心にある恒星や人に希望を与えるものといった意味を持つ太陽の漢字に、こよみとか天体の運行を計算する事の意味を有する暦の文字を付け足す事で成立した言葉です。
だからこそ太陽暦は、地球が太陽を1周する日数を基準にして定められた暦を表しています。
「太陽暦」の使い方
太陽暦とは、地球が太陽をまわる日数により定められた暦を表現する言葉です。
基本的に1年を365日と定め、4年に1度うるう年とする事で調整する暦となっています。
1873年から日本で採用されている暦であるため、現在日本で暦というとこの太陽暦を示すのが基本です。
なので暦の話題の際には、頻繁に用いられる言葉となっています。
「太陰暦」と「太陽暦」の違い
太陰暦と太陽暦の文字を見比べれば、即座に最初に太陰と付くか太陽と付くかの違いがある事に気付くはずです。
ただし3文字目が同じ暦である事から、どちらも暦に関連した言葉である事が分かります。
なので使い分けの際に、どっちがどっちだったか混同してしまう人もいるのです。
もっとも太陰暦は、月の満ち欠けを基準にして生み出された暦の事を表す言葉となっています。
対する太陽暦は、地球が太陽を1周する日数を基にして生み出された暦の事です。
「太陰暦」の例文
・『日本では1872年まで、太陽太陰暦が採用されていました』
「太陽暦」の例文
・『日本では現在、太陽暦が採用されています』
まとめ
2つの言葉は、3文字目に同じ暦という言葉が付くものの、最初の2文字が太陰と太陽という明らかな違いがあるため、表す意味合いも違っているのです。
まず太陰暦は、月の満ち欠けを基準にして決められた暦の事を表す言葉となっています。
一方の太陽暦は、地球が太陽を1周する日数を基準にして決められた暦の事です。