「失意に暮れる」について
この「失意に暮れる」状態にはならないに越したことはありませんが、言葉としては是非覚えておきましょう。
「失意に暮れる」の意味とは
「失意に暮れる」は「しついにくれる」と読み、「がっかりして沈み込んでしまう」ことを表す言葉です。
「失意」に「がっかりする」という意味があり、それに「暮れる」と付けることで、その状態のまま沈み込んでいる様子を表しています。
すっかりと当てが外れてしまった、考えもしないようなことが起こってしまったといった時に使われることが多い言葉で、そこまで「落ち込んでいる様子」を表現したい時に使われます。
「失意に暮れる」の言葉の使い方
失意に暮れるは、上記のような状態になってしまった時に使います。
または、誰かがそのように見えた時に、「〜は失意に暮れているだろう」などと使うことがあります。
いい意味で使うことはない言葉なので、使うことがない方がいいのは間違いありません。
しかし、ちょうどこの表現が当てはまる時の為に(そんな時もないに限りますが)覚えておいて損はないでしょう。
「失意に暮れる」を使った例文
失意に暮れるを使った例文です。
どれも落ち込んでいる様子の表現になっているので、実際には経験したくはないシチュエーションです。
「失意に暮れる」の例文1
「受験した大学に落ちてしまい、失意に暮れた」
「失意に暮れた」と使うと、「がっかりし、沈み込んでしまった」状態を表現できます。
この形で使われることも多い言葉で、この言葉の前には必ず何かしらの「悪いこと」が入ると覚えておいてください。
「失意に暮れる」の例文2
「いつまでも失意に暮れている場合ではない」
この使い方は、「いつまでも沈み込んでいる(落ち込んでいる)場合ではない」と解釈できます。
自分自身へ奮起を促す為に使う場合と、誰かにこのように伝えて、そう促すような使い方もできます。
「失意に暮れる」の例文3
「こう何度も失敗が続いては、失意に暮れるばかりだ」
「〜ばかり」と使うと、その状態にしかならないという意味になります。
何度失敗してしまったのか知りませんが、それだけがっかりしてしまい、沈み込んでいる状態なのが分かる例文です。
このような使い方をされることも多く、がっかりしたというだけでなく、それによる失望も同時に表現できる言葉です。
「失意に暮れる」の英語と解釈
失意に暮れるを英語にするなら、“disappointment”が近い言葉です。
この言葉は、「落胆」、「失意」といった意味で使われ、これを“end in disappointment”という形にすると、「失意に終わった」と表現できます。
「失意に暮れる」にできるだけ近い表現にするには、“followed by disappointment”がいいでしょう。
これで、「失意が続いている」となり、落ち込んでいる様子(正にその状態)だという意味で使うことができます。
「失意に暮れる」の類語や類義表現
失意に暮れると似た意味で使える言葉や表現です。
どちらも見た目から似ているという特徴があります。
「失意に陥る」(しついにおちいる)
「失意」には、この「陥る」を付けても構いません。
この場合には「すっかりがっかりした状態になる」と解釈し、単なる「失意」より深く落ち込んでいる様子の表現となります。
「暮れる」との違いは、その状態に沈みこんでいる訳ではなく、瞬間的に大きな失意を抱えてしまったという意味になるところです。
更に深い「失意」を表現したい場合には、「失意のどん底」(しついのどんぞこ)という表現があり、これも一時的な大きな失意が表現できる言葉です。
「悲嘆に暮れる」(ひかんにくれる)
「失意に暮れる」と同じく「暮れる」という表現を使っていますが、こちらは「悲観」がその対象で、「悲しみの状態に沈んでいる」という意味で用いる言葉です。
「失意に暮れる」は、何かしらの落ち込む理由があり、それによって落ち込んでいる様子を表現していますが、この言葉はそれとは少々違い、悲しむ理由によって、同様の状態になっている時に使ってください。