この記事では「奇跡」と「軌跡」の違いを分かりやすく説明していきます。
「奇跡」とは?
「奇跡」とは、人の力や自然法則を超えて起こる出来事の事です。
「奇跡」という表現はどちらかと言えばキリスト教などで使用される言葉であり、「奇跡」に相当する出来事に対して仏教や新道では「霊験」と呼ばれています。
宗教以外で使用される際の意味としても同等の意味を含んでいて、通常では起こりそうにはない出来事、起こる可能性がゼロに等しい極めて稀な出来事の事を言います。
スポーツにおいては、格上との通常あり得ない劇的な勝利を収めた試合を、開催地の名前を取って「~の奇跡」と名付けられる場合があります。
また「奇跡」を詐欺や悪徳商法などで悪用される場合があり、「奇跡」を求めて高額な物を買わされたりしまったり、高額な入会費を払ったりしてしまう場合もあります。
「軌跡」とは?
「軌跡」とは、車輪の通った跡という意味があります。
道路などで車の車輪が通った跡がアスファルトに付く事がありますが、これが「軌跡」です。
また先人の行いの後という意味もあり、色々な伝統が受け継がれていく事に対して「軌跡」と表現されます。
さらに、人の生きた行動の跡という意味合いもあり、今までどのような行動や経緯でその人の物事がなされてきたかを表現する意味で「軌跡」と使われます。
数学用語でもあり「点が一定の条件に従い動く際に描く図形」の事を「軌跡」と呼びます。
「奇跡」と「軌跡」の違い
「奇跡」と「軌跡」は発音するだけでは同音異義語としてどちらを意味しているのかの判別はむずかしいでしょう。
しかしながら字で書いてみると意味は全く異なっていて「奇跡」は通常起こりえない出来事の事を指しているのが分かりますし、「軌跡」と書けば車輪の跡を表現していたり、その人の生きた跡の事を指しているのかという事が分かります。
まとめ
「奇跡」と「軌跡」同音異義語のため、言葉で聞くだけでは聞き分けるのは難しいですが、漢字で書けばその意図する意味は全く違っていてすぐに理解する事ができます。
「奇跡」は通常起こらない出来事「軌跡」は人の歩んできた道、と覚えると分かりやすいでしょう。