「一生懸命」と「全力」の違いとは?分かりやすく解釈

「一生懸命」と「全力」の違い違い

この記事では、「一生懸命」「全力」の違いを分かりやすく説明していきます。

「一生懸命」とは?

「一生懸命(いっしょうけんめい)」とは、「ある物事に命懸けで取り組むこと」を意味しています。

「一生懸命」の言葉には、「精神的な面で、これ以上は無理というほどに必死になって取り組む」という意味のニュアンスがあります。

「一生懸命」というのは、「他のことには目もくれず、一途な心理状態で命をかけるような覚悟で臨むさま」を意味している表現なのです。

「一生懸命」は、近世の江戸時代から使われ始めた言葉です。

中世期までは武士の土地を重視する価値観にちなんだ「一所懸命(いっしょけんめい)」という言い方のほうが一般的でした。


「全力」とは?

「全力(ぜんりょく)」とは、「持てるすべての力」を意味しています。

「全力」という表現は、「その人が持っているすべての能力、所持している気力体力の限りなど」を示しているのです。

「全力」というのは、「対象となっている人が保有している力の量のすべて」を意味している言葉なのです。

例えば、「どんなに全力でぶつかっていっても、絶対に勝てない圧倒的な強者が存在するのです」といった文章などで使用することができます。


「一生懸命」と「全力」の違い

「一生懸命」「全力」の違いを、分かりやすく解説します。

「一生懸命」は、「命をかけるほどの覚悟で取り組むという心構え」に意味の重点が置かれています。

それに対して「全力」は、「対象であるその人が持っている能力・体力・精神力などの量的なすべて」を示している違いがあります。

「一生懸命に頑張る」という文章は、「その人の主観的な心理において、これ以上できないくらいに必死に頑張るさま」を示しています。

「全力で頑張る」と言い換えると、「命懸け・必死という心理的な構えや志向」よりも、「保有する力の限りを尽くして頑張るさま(持っている力の量的な限界)」といったニュアンスに変わってくる違いを指摘できます。

また「一生懸命」には鎌倉時代の武士が命をかけて自分の土地(一所・一ヶ所)を守ったことに由来する「一所懸命」の語源がありますが、「全力」にはそういった歴史的エピソードにちなんだ語源はありません。

「一生懸命」の例文

・『一生懸命に彼女に尽くしてきたつもりでしたが、彼女は僕のことをそんなに好きではなかったのです。』

・『天賦の才能に恵まれていない凡人であればこそ、一生懸命に頑張って自分の道を切り開くしかないと思ってきました。』

「全力」の例文

・『プロ野球のピッチャーは全力の投球をやりすぎると、肩や肘の故障につながりやすくなるので注意が必要です。』

・『今までの勉強の成果をきちんと発揮できるように、入試本番の日は全力を尽くしてテストの問題に取り組んでいきます。』

まとめ

この記事では、「一生懸命」「全力」の意味の違いや例文を紹介しましたがいかがでしたか。

「一生懸命」「全力」の意味の違いを詳しく知りたい場合には、この記事の内容をチェックしてみてください。

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