物事に取り組む際の心構えや行動を表す言葉としては「姿勢」や「態度」があります。
物理的な行動を表す意味と同時に精神的な心構えを表す意味があり、この2つは混同されがちなものとして有名です。
この記事では、「姿勢」と「態度」の違いを分かりやすく説明していきます。
「姿勢」とは?
「姿勢」とは一定の身体のバランスが取れた形や身体の構え方を示す意味と、精神的な心構えを示す意味があります。
前者の身体のバランスに関しては外見上分かりやすいものであり、色々なモデルが存在します。
人間は二本足で歩行することから寝る姿勢や歩く姿勢、座る姿勢など様々な体位を取ることが可能であり、これによって様々な行動をする反面独特な痛みを持つ人も多くなりました。
「姿勢」のもう1つの意味としては、物事に対する精神的な心構えというものがありこれは良い意味で使われることが多い傾向があります。
悪い「姿勢」という言葉はもちろん心構えの側面を示す意味もありますが、どちらかと言うと身体的なバランスの悪さを示すことが多いのが特徴です。
「態度」とは?
「態度」も身体的な動作を表す意味と、精神的な心構えを示す意味と両方が存在します。
前者の「態度」は物事が起こった際に心の中で思っていたことや感じたことが、行動や言葉になって表れたものであり、悪い意味で使われることもあります。
「態度」は精神的な心構えを示す意味としても使われますが、こちらは「姿勢」と同じような使い方をするのでよく混同されます。
「姿勢」と「態度」の違い
「姿勢」と「態度」は精神的な心構えや考え方という意味では共通しています。
物理的な言葉や会話、行動として発生する「姿勢」と「態度」は異なる意味であり、前者の「姿勢」単純な身体のバランスや体位を示すものであり、心の状態は特に関係ありません。
逆に「態度」は心の状態や考え方をベースにして発生する様々な行動や言葉であり、心と連動しているのが特徴です。
このような「態度」は意識的に出すことも可能ですが、無意識に発生することも多く、これによって相手に誤解されたり悪い印象を与えることもあります。
「姿勢」の例文
・『在宅ワークが中心になると、やはり机や椅子が良いものではないので姿勢が悪くなっている気がする』
・『積極的な姿勢で挑んだことから、面接官に好印象を持たれたようだ』
「態度」の例文
・『彼女の態度を考えると、ひょっとしたら告白が成功するかもしれないと少しだけ思っています』
まとめ
「態度」や「姿勢」はどちらも物事に取り組む際の心構えや考え方という意味があります。
しかし物理的な行動として出る「態度」と「姿勢」は異なる意味があるので気を付けましょう。
「態度」は心のあり方や考え方から発生するものですが、「姿勢」はこのような心の状態とは特に関係なしに取る身体の構え方となります。