「威嚇」と「威圧」の違いとは?分かりやすく解釈

「威嚇」と「威圧」の違い違い

この記事では、「威嚇」「威圧」の違いを分かりやすく説明していきます。

「威嚇」とは?

威力を持って相手を脅すことを「威嚇」と言います。

「威嚇」の場合、実際に相手に対し手を出すといった攻撃は行いません。

攻撃に似たような行動を行い、相手を脅す行為が「威嚇」です。

その際、威力だけではなく、武力を持つこともあります。

「威嚇」する主な要因は、自分の身を守るためです。

自分の身を守るために攻撃する前に「威嚇」することが多くなります。

「威嚇」「脅す」「恫喝」「恐喝」「脅し」「脅迫」などと言い換えることができ、英語では「Intimidating」です。


「威嚇」の使い方

「威嚇」は、「威嚇する」といった使い方を行います。

そのほか、「威嚇」を用いた言葉には、「威嚇的」「威嚇攻撃」「威嚇射撃」「威嚇の姿勢」などといったものがあります。


「威圧」とは?

威力や威光で相手をおさえつけることを意味する「威圧」

相手に圧力をかけ、自分に従うようにする行為や恐怖心を与える行為を意味する言葉です。

「威圧」には、非常に強い力があり、その力によって相手を自分に従わせることを意味します。

「威圧」「けん制」「プレッシャーをかける」「精神的に追いつめる」「ストレスをかける」などと言い換えることができ、英語では「coercion」です。

「威圧」の使い方

「威圧」は、「威圧する」といった使い方を行います。

そのほか、「威圧」を用いた言葉には、「威圧的」「威圧感」などといった言葉があります。

「威嚇」と「威圧」の違い

同じ脅すような行為でも、「威嚇」は実際に攻撃しなくても、攻撃するふりをして相手を脅すことを意味します。

それに対し、「威圧」は、威力や威光で相手をおさえつけることを意味し、自分自身、気付かないうちに「威圧」している場合もあります。

また、これらを受けたものが感じる恐怖にも違いがあり、「威圧」に比べ、攻撃するふりをされる「威嚇」の方がより強い恐怖心を抱くものとなります。

「威嚇」の例文

・『道端でばったり会った猿に威嚇され、本当に怖かったです』
・『夫は夫婦喧嘩になるとものを投げつけ私を威嚇してきます』
・『隣国からの威嚇攻撃など許してはいけません』
・『動物には、牙をむく、口を大きく開けるなど様々な威嚇行動があります』

「威圧」の例文

・『彼女の態度は、なぜか、相手を威圧してしまいます』
・『私は親に威圧されて育ちました』
・『夫からの威圧的な態度に疲れ切った私は、離婚を決意しました』
・『いつも威圧的な先生が休日、子供に優しく接し家族サービスしているところを見てしまいました』

まとめ

実際に行動を伴うのか、そうでないのか、といった違いが「威嚇」「威圧」にはあります。

「威嚇」の場合、実際に手を出し攻撃することはありませんが、攻撃するふりをされるため、「威嚇」で受ける恐怖心は非常に強いものとなります。

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