この記事では、「婚約解消」と「婚約破棄」の違いを分かりやすく説明していきます。
「婚約解消」とは?
「婚約解消」(こんやくかいしょう)は漢字の示すとおり「婚約を解消すること」です。
「婚約」は結婚の約束することですが、それを解消するというのは結婚するのを取りやめることになります。
婚約したけれどやはりお互いの性格が合わない、家族同士の付き合いが上手く行きそうにない、結婚という形に縛られたくないなど、婚約解消の理由には色々あります。
ほとんどのケースでは、婚約した当事者が話し合って、結婚すべきではないと考えて婚約を解消します。
一度は結婚すると決意して婚約したのを、無しとするのは精神的なダメージもあります。
しかし、結婚してしまってから離婚するより、婚約を解消する方が良いと言えます。
「婚約破棄」とは?
「婚約破棄」(こんやくはき)は漢字の示すとおり「婚約を破棄すること」です。
「破棄」というのは、「破り捨てること」「一方的に契約などを取り消すこと」です。
つまり「婚約破棄」をもう少し詳しく説明すると、「婚約中の二人のうち片方が一方的に婚約を取り消すこと」になります。
正当な理由がなく一方的に婚約を帳消しにする行為は、婚約していた相手に精神的なダメージを与えるます。
つまり、慰謝料などの損害賠償を支払う義務も発生する可能性があるのです。
しかし相手が暴力をふるう、浮気している、行方が分からなくなったなどの理由があれば、婚約を破棄しても通常慰謝料は発生しません。
「婚約解消」と「婚約破棄」の違い
「婚約解消」と「婚約破棄」の違いを、分かりやすく解説します。
「婚約解消」と「婚約破棄」は、結婚するつもりで婚約したけれど、その結婚するのをやめることです。
ただし「婚約解消」では、お互いに話し合い結婚しない方が良いと結論を出すのが一般的なのに対し、「婚約破棄」は、片方が一方的に「この人とは結婚すべきではない」と決めて、結婚をやめることです。
つまり「婚約解消」は比較的平穏であるのに対し、「婚約破棄」は色々と揉めごとが多いのが一般的です。
そのために「婚約解消」よりも「婚約破棄」の方がネガティブなイメージがします。
週刊誌の見出しなどで「〇〇が△△との婚約破棄!」と目にすれば、ほとんどの人が大変そうだと思うでしょう。
しかし「この人と結婚しても幸せになれない」「この人と結婚したら苦労する」と思うなら、思い切って婚約を破棄した方が良いのです。
まとめ
「婚約解消」と「婚約破棄」はどちらも「おめでたい」出来事ではありません。
特に周囲の目を気にする文化を持つ日本では、「婚約解消」や「婚約破棄」は恥ずべきことだと考える人も少なくありません。
しかし結婚しようと思い婚約しても、時間が経つにつれ、それまで見えていなかったことが見えてきて、結婚すべきでないと考えるようになることは珍しくありません。
お互いに同意の上で結婚をキャンセルできれば良いのですが、相手が婚約解消の気がない場合では、「婚約破棄」というのも仕方ありません。