この記事では、「媚びる」と「気遣う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「媚びる」とは?
「媚びる」は「こびる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「他人に気に入られようと機嫌をとったりお世辞を言ったりする」という意味で、相手に好かれる為にご機嫌を取ることを言います。
2つ目は「女性が男性の気を引こうとして艶めかしいふるまいをすること」という意味で、男性に好かれる為に色気を出すことを言います。
上記に共通するのは「相手の気を引こうとする」という意味です。
「媚」は、眉に飾りを付けた巫女を表す漢字です。
巫女は神を喜ばせる存在でしたが、中国では戦争の際に目力で敵軍を呪いを与えたと言います。
ここから「相手を惑わす」→「相手の気を引く」という意味で使われる様になりました。
「媚びる」の使い方
「媚びる」は「他人に気に入られようと機嫌をとったりお世辞を言ったりする」「女性が男性の気を引こうとして艶めかしいふるまいをすること」という意味で使われます」 動詞として「媚びる・媚びた」と使われたり、副詞として「媚びて」と使われたりします。
基本的に、相手の気を引く為に、取り入ろうとする振る舞いに使われる言葉です。
「気遣う」とは?
「気遣う」は「きづかう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目「あれこれと気にかけて心配する」という意味で、細かいことが気になって仕方がない様子を言います。
2つ目は「相手に対して配慮したり、優しくすること」という意味で、相手のことを心配する様子を言います。
上記に共通するのは「気にかける」という意味です。
「気」は「意識や心の働き」という意味、「遣」は「やる」とも読み、「あれこれと注意を払って心を働かせる」という意味です。
「気遣う」の使い方
「気遣う」は「あれこれと気にかけて心配する」「相手に対して配慮したり、優しくすること」という意味で使われます。
動詞として「気遣う・気遣った」と使われたり、副詞として「気遣って」と使われたり、名詞として「気遣い」と使われたりします。
基本的に、あれこれと気になってしまったり、人に対し思いやりを持つ時に使われる言葉です。
「媚びる」と「気遣う」の違い
「媚びる」は「相手の気を引く為に、取り入ろうとする振る舞い」という意味です。
「気遣う」は「あれこれと気にかけて心配する」「相手に対して配慮したり、優しくする」という意味です。
「媚びる」の例文
・『彼女は男性を見るとすぐに媚びる』
・『バーで女性客が男性客に媚びを売っていた』
・『女性から上目遣いに媚びられてくらっとした』
・『彼は上司に媚びて昇進させてもらうつもりだ』
「気遣う」の例文
・『彼女は人一倍気遣いができる』
・『妻は夫の健康を気遣う義務がある』
・『彼は話す時にまず相手を気遣う』
・『彼女は小さな子供を気遣って話しかけていた』
まとめ
今回は「媚びる」と「気遣う」について紹介しました。
「媚びる」は「相手の気を引く」、「気遣う」は「気にかける」と覚えておきましょう。