資本主義社会においてお金を儲けることは正統的な手段とされていますが、中にはそれを嫌う人も存在します。
このようなお金を儲けることを嫌う言葉としては「嫌儲」が有名です。
この記事では、「嫌儲」の意味を分かりやすく説明していきます。
「嫌儲」の意味とは?
「嫌儲(けんちょ・けんもう)」は主にお金を儲けることに対して感情を持つことやその行為が嫌いな人のことを表す言葉です。
この言葉の由来は2ちゃんねるの活動から生まれたものであり、当時は掲示板のスレッドがアフィリエイトサイトに無断転載される事態が多発していました。
無断転載はまるで濡れ手で粟のようなものとして稼ぎを得ていると思われ、様々な2ちゃんねらーが反感して専門のスレッドが多く作られました。
これらの活動をまとめて「嫌儲」と呼ぶこともあり、今でもこれらの感情を持っている人は少なからず存在します。
「嫌儲」の概要
「嫌儲」はその出自から掲示板の無断転載をしてアフィリエイトを稼ぐ人々に対して向けられる感情であり、これ以外の営利行為に関しては別物と見なすことが多いのが特徴です。
狭い意味ではこのようなアフィリエイトなどの行為に対して使われるのですが、インターネットスラングとして軽く使われる時には、様々な営利行為に対して使われることもあります。
より多くの意味で「嫌儲」が使われる時には、その対象が大手のマスメディアや、コンテンツの無断配布サイト、違法シェアソフトの利用者、楽をして稼いでいる人物、著作権侵害など色々な行為に対して使われます。
「嫌儲」の言葉の使い方や使われ方
「嫌儲」は元々2ちゃんねるのスラングということもあり、これを使う時にはやや侮蔑的な意味が含まれるので気を付けましょう。
ネットスラングとして軽く使う場合も多いのですが、人によっては中傷として受け止められる可能性もあります。
不当な方法で儲けていることを批判する人もいますし、重度ではあるが正当な商業主義を批判する人もおり、一概にこれらをまとめて「嫌儲」とするのは正しくありません。
「嫌儲」の人は主に不正的な行為、無断転載、捏造記事などに対して怒りの感情を持っていることが多く、これらの原因であるものは違法行為なので、そういった背景を捉えるのも大切です。
「嫌儲」を使った例文
・『その掲示板は無断転載を嫌う嫌儲の人が多く、いつも喧嘩が絶えない』
・『嫌儲思想というものがあるが、これはどうも自分には合わない考え方だ』
・『嫌儲厨というレスが来てしまったので、そのアカウントは即ブロックした』
まとめ
「嫌儲」はインターネットスラングであり、普通の生活しているとあまり聞かない言葉かもしれません。
「嫌儲」は違法行為で儲けていることを嫌う人も多くいますが、これ以外にも正当な行為であっても他人が儲けているのが嫌いという人もおり、様々な考え方があります。
どちらにしても他人に対して使うと侮蔑的な意味が含まれるので、使用する際には十分な注意を払いましょう。