「孤立」とは?意味や使い方!例文や解釈

意味と使い方

「孤立」とは?

「孤立」という表現は、「集団(群れ)の中で仲間がいなくて一人ぼっちになっている状態」「他から離れて一つだけで立っていること」を意味しています。

また「孤立」という言葉を法律用語として使う場合には、「孤立義務」のように「対応(対立)するものがないこと」という意味合いがあるのです。

「孤立」の読み方

「孤立」の読み方は、「こりつ」になります。

「孤立」の表現の使い方

「孤立」の表現の使い方は、「集団の中で一人(一つ)だけぽつんと離れて、つながりや援助がない場合」に使うという使い方になります。

例えば、「学校で孤立している生徒のつらい気持ちを考えて、できるだけクラスメイトとは仲良く付き合うようにしましょう」といった文章で使うことができます。

また法律用語としての「孤立」は、「孤立義務」のように「対立したり対応したりするものがない場合」に使うことができます。

「孤立」を使った言葉と意味を解釈

「孤立」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。

「孤立する」【こりつする】

「孤立する」という表現は、「一つだけ他から離れて立っていること」「集団(群れ)の中で一人だけ仲間から離れていてつながり(支援)がないこと」を意味しています。

例えば、「同級生の間で完全に孤立することがないようにしないと、学校生活が面白くないものになりがちです」といった文章で使われます。

「孤立させる」【こりつさせる】

「孤立させる」という表現は、「集団(群れ)の中で一人だけ仲間外れにして、つながり(交流)のない状態にすること」「いじめて(無視して)意図的にある人を一人ぼっちにさせること」を意味しています。

例えば、「意地の悪い彼女たちは口裏を合わせて、特定の人だけをクラスで孤立させて楽しんでいるようでした」といった文章で使用することができます。

「孤立無援」【こりつむえん】

「孤立無援」という四字熟語の表現は、「集団の中で他から離れて一人ぼっちになっていて、誰からも助けを受けられないこと」「近くに仲間がいなくて、誰からも援助を受けられないさま」を意味しています。

例えば、「誰にも助けを求められない孤立無援の厳しい状況に置かれていました」などの文章で使用されます。

「孤立」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「孤立」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。

「孤立」を使った例文1

「周囲の同僚・上司とのコミュニケーションを疎かにしていた影響もあり、職場でいつの間にか孤立していました」

この「孤立」を使った例文は、「孤立」という表現を、「職場でいつの間にか、仲間がいなくて一人ぼっちの状態になっていました」という意味を持つ文脈で使っています。

「孤立」を使った例文2

「敵軍から包囲されて孤立している味方の軍を、どうにかして救出できないかと本部が対策を立てているところです」

この「孤立」を使った例文は、「敵軍から包囲されて、援軍を求めることができない仲間(自軍・本隊)から切り離された味方の軍」という意味合いで、「孤立」という表現を使用しています。

「孤立」と「孤独」の意味の違い

「孤立」という表現は、「集団(群れ)から一人(一つ)だけ他から離れて、仲間のつながり・援助がないさま」を意味しています。

それに対して、「孤独」という表現は、「ひとりきりでいること・一つだけであるさま」「ひとりきりの状態を寂しく感じること」を意味している違いがあります。

「孤立」という表現は「集団の中で仲間から切り離されて一人だけでいること」「物理的に誰かがいても精神的にひとりきりであるさま」に意味の重点がありますが、「孤独」という表現は「物理的あるいは精神的にひとりきりである状態」に意味の重点がある違いがあるのです。

また「孤独な」とは言えても「孤立な」とは言えず、「孤立する」とは言えても「孤独する」とは言えないという語法の違いも指摘できます。

「孤立」の類語や類義語・言い換え

「孤立」の類語や類義語・言い換えを紹介して、その意味を説明していきます。

「隔離・隔絶」【かくり・かくぜつ】

「隔離」とは「他から離れて隔てられているさま」を意味し、「隔絶」「他から隔てられて交流・関わりがないこと」を意味しています。

それらの意味から、集団で他から離れていて一人でいることを示す「孤立」と似た意味を持つ類語(シソーラス)として、「隔離・隔絶」を指摘できます。

「絶縁・アイソレーション」【ぜつえん・アイソレーション】

「孤立」という言葉を、日常的な英語で表現すると「アイソレーション」になります。

「絶縁」という表現は、「他者との関係性を断ち切ること・他者との縁を切ること」を意味しています。

その意味から、他からひとり離れていてつながり・助けを得られないことを示す「孤立」の表現は、「絶縁・アイソレーション」という表現で言い換えることができるのです。

「仲間外れ・一人ぼっち」【なかまはずれ・ひとりぼっち】

「孤立」という表現は、「集団(群れ)において仲間外れにされて一人ぼっちになること」「仲間から切り離されて助け・連帯が得られないさま」を意味しています。

その意味合いから、「孤立」と近しい類似の意味を持つ類義語として、「仲間外れ・一人ぼっち」を上げられるのです。

「孤立」の英語と解釈

「孤立」という言葉を英語で表現して、その意味を解釈していきます。

“be isolated, stand alone”(一人だけで立つ・孤立する)

“isolation”(孤立)

“helpless, helplessness”(助けがない・援助がない・孤立)

“He was isolated at school three months ago.”

「孤立」という言葉を使ったこの英語の例文は、「彼は三ヶ月前から、学校で孤立していました」ということを意味しています。

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