「完了」と「終了」の違いとは?分かりやすく解釈

「完了」と「終了」の違いとは?違い

日常生活の中やビジネスの場面でも、「完了」「終了」という言葉はよく使われています。

しかし、この言葉にはどのような相違点があるのか正しく理解されているのでしょうか? そこでこの記事では、「完了」「終了」の違いを分かりやすく説明していきます。

「完了」とは?

「かんりょう」という読み方をする「完了」「完全に終わること」、もしくは「終えること」を言っています。

もう少し詳しく表現するなら「これ以上は何もする必要がない状態まで仕上げる」、あるいは「しなければならないことをその物事の最後までやり遂げる」という意味で解釈することができます。


「終了」とは?

「終了」「しゅうりょう」とう読み方になりますが、「終わること」「終えること」「おしまい」ということを意味します。

「一定の期間続いていたものごとが、すっかり終わることや終えること」という意味で理解できるのです。


「完了」と「終了」の違い

では、ここで「完了」「終了」の違いを見ていきましょう。

「完了」「終了」「終わり」というニュアンスを持つ言葉ですが、「何かを終える・終わること」を指している言葉であり、日常生活や仕事の中でさまざまな場面で使われています。

しかし、「完了」「あるものごとが仕上がった状態のこと」を意味しており、そのものごとをやり終えなければ「完了」という言葉は使うことができません。

一方の「終了」「最後まで予定通りに進んできた行事・計画・イベントなどの物事が終えること」ということを言っています。

このことから「完了」「その物事をし終えること」を言っており、「終了」「何事もなく時間の経過とともに終わる・終える」ということになるわけです。

言い換えると、「完了」「自ら行動して何かをすることで仕上げること」であり、「終了」「行動をしなくても何事もなければ終えられること」と言うことができるのです。

「完了」「(能動的に)させるもの」「終了」「(受動的に)するもの」という理解でもいいかもしれません。

「完了」の例文

・『会議の準備が完了しました。後は明日の始まりを待つだけだな』
・『作業は完了しております。後はご指示を待つだけです』
「完了」の例文の例文を見ると、自ら行動を起こして能動的に終わらすということが分かります。

「終了」の例文

・『人気ドラマは13話で終了した』 ・『誠に申し訳ございませんが、商品の注文受付はすでに終了しております』
逆に上記例文は何もしなくても時間の経過とともに終わっていることが分かります。

まとめ

「完了」「終了」の意味や違いを説明してきましたが、「終わる・終える」という意味があっても、各々の解釈のシチュエーションが異なっていることがお分かり頂けたかと思います。

このように微妙な解釈の違いがあるので、特に仕事でこれらの言葉を使う場合は、よく注意して適切に使えるようにしておくことが大切です。

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