この記事では、「実在する」と「存在する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「実在する」とは?
「実在する」は「じつざいする」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「本当にどこかの場所や立場にあること」という意味で、人や物などが、作り事ではなくこの世のどこかに本当にあることを言います。
2つ目は「哲学用語で、客観的にあること、ある現象において本体となること」という意味です。
上記に共通するのは「本当にある」という意味です。
「実」は「みのる」とも読み「そらごとではない本当の事柄」という意味、「在」は「ある」とも読み「ものがどこかの場所や立場にあること」という意味、「実在する」で「ものがそらごとではなく本当にどこかの場所や立場にあること」になります。
「実在する」の使い方
「実在する」は「本当にどこかの場所や立場にあること」「哲学用語で、客観的にあること、ある現象において本体となること」という意味で使われます。
動詞として「実在する・した」と使われたり、副詞として「実在して」と使われたりします。
基本的に、ある人や物が、作り事ではなく本当にどこかの場所や立場にあって、目で確認できることに使われる言葉です。
「存在する」とは?
「存在する」は「そんざいする」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人やものがあること」という意味で、人や物などが、人から概念的にあると認識されているもののことを言います。
2つ目は「哲学用語で、それ自体としてあるもの、本質としてあるもの、現実にあるもの、現象としてあるもの」という意味です。
上記に共通するのは「そこにある」という意味です。
「存」は「現にある」「生きている」という意味、「存在」で「現にどこかの場所や立場にあること」になります。
「存在する」の使い方
「存在する」は「人やものがあること」「哲学用語で、それ自体としてあるもの、本質としてあるもの、現実にあるもの、現象としてあるもの」という意味で使われます。
動詞として「存在する・した」と使われたり、副詞として「存在して」と使われたりします。
基本的に、人や物があることで、目で確認できるとは限らない場合にも使われる言葉です。
「実在する」と「存在する」の違い
「実在する」は「ある人や物が、作り事ではなく本当にどこかの場所や立場にあって、目で確認できること」という意味です。
「存在する」は「人や物があることで、目で確認できるとは限らない」という意味です。
「実在する」の例文
・『この人物は実在している』
・『会社の住所が実在していないことが分かった』
・『実在する人物のプロフィールを盗用した』
・『雪男は絶対に実在すると信じている』
「存在する」の例文
・『神は存在すると信じる』
・『隠し子が存在することが明らかになった』
・『自分の中にもう一人の人格が存在している』
・『地球上のどこかに恐竜の生き残りが存在すると信じる』
まとめ
今回は「実在する」と「存在する」について紹介しました。
「実在する」は「実際どこかにある」、「存在する」は「人や物がある」と覚えておきましょう。