この記事では、「宵の明星」の意味を分かりやすく説明していきます。
「宵の明星」とは?意味
「宵の明星」とは、日が沈んだ後に、西側の空に見える金星のことを言います。
金星は太陽と月の次に明るい星で、地球から近いこともあり、肉眼で見えますし、かなり輝いています。
「宵の明星」の概要
「宵の明星」が見られる時期は限られています。
2021年では、7月から12月頃まで見ることができます。
金星と地球の位置関係は、8年サイクルで同じ場所に戻ってきます。
そのため、8年ごとに同じ位置で、「宵の明星」などの金星を見ることができます。
金星は太陽から見て、地球のすぐ手前にあるため、昼間と夜間は見ることができません。
そのため、日没後か、明け方の時間帯のみで見ることができます。
「宵の明星」の言葉の使い方や使われ方
「宵の明星」の例文をいくつかご紹介します。
『今日は良く晴れた日だったから、宵の明星が一段と輝いて見えるね』
『今の時期は一番星が宵の明星と呼ばれる金星だよ』
万葉集では「宵の明星」は、『夕星(ゆうづつ・ゆうずつ)』の名前で登場しています。
「宵の明星」の類語や言いかえ
「宵の明星」は、その輝きから「一番星」と呼ばれたりしています。
ですが、金星が見られない時期もあるので、必ずしも「一番星」が金星だとは限りません。
「宵の明星」は、日没後の西の空に見える金星の別名です。
ちなみに、明け方の東の空に見える金星は「明けの明星」と呼ばれています。
「宵の明星」と「明けの明星」は、どちらも金星ですが、見える方角や時間帯が違います。
また、年によって、それぞれ見える時期が異なります。
まとめ
星のことは良く分からなくても、「宵の明星」は学校で学んだりして、知っている人も多いことでしょう。
天体観測と言うと、地球から遠く離れている恒星を眺めるイメージがあるかもしれません。
ですが、金星のように太陽系にある星を観察することもできます。
金星は地球と同じく、それ自体では光を出していない星です。
なので、地球から金星を見るためには、太陽の光が必要です。
これは月に対しても同じことが言えます。
昼間は太陽光が強すぎるため、肉眼で金星を見ることはできません。
また、夜間は太陽光が届かないので、同じく金星が見えなくなってしまいます。
そのため、日没後の西の空と、明け方の東の空のみで金星を見ることができます。
また、通年ではなく、毎年これらを見られる時期が異なります。
見られる時間帯や時期が限定されていますが、それもまた金星を観察する魅力の一つだと言えるでしょう。
金星の輝きは美しく、見る人を魅了させてくれます。
まずは「宵の明星」や「明けの明星」を観察することから始め、そこから徐々に気になる他の星を調べていくのも良いでしょう。
少しずつ星や空のことが分かるようになると、天体や星のことに興味が湧いてくるかもしれません。
美しく輝く星を眺めることで、気分がゆったりとしてきますし、癒しやリラックス効果も期待できます。