この記事では、「家内安全」と「心願成就」の違いを分かりやすく説明していきます。
「家内安全」とは?
家族に病気やケガなどがないことです。
家内とは、家族、家の中のことです。
男性が婚姻関係にある異性、つまり妻を指して家内と呼ぶことがありますが「家内安全」という場合は妻のことを指しているのではありません。
安全には、ケガや病気など生命にかかわる心配や、物の破損や窃盗の心配のないという意味があります。
こういったことから「家内安全」とは、家族に病気やケガのないことという意味になります。
病気といっても、ガン、脳梗塞、脳出血、狭心症などさまざまありますが、この言葉自体にはどのような病気なのか意味に含まれていません。
また、ケガにも骨折、やけど、打撲などさまざまなものがありますが、この言葉にはどのようなケガなのか意味に含まれていません。
「家内安全」の使い方
神社仏閣で使われることが多い言葉です。
拝殿をして祈祷してもらうときや護摩焚きのときなどに使われます。
「心願成就」とは?
神や仏に心から祈れば、願いはかなえられるという意味です。
心願には神や仏に願い事をする、心からの願いという意味があり、成就には物事を成し遂げること、願いがかなうことという意味があります。
この言葉には、神や仏にどのようなことを願うのかという意味は含まれていません。
仕事で成功すること、震災から復興すること、子どもが無事に成長することなど、人それぞれ、さまざまな願いがあります。
しかし、仕事に関係することは「商売繁盛」、病気からの回復は「傷病平癒」ということがあります。
「心願成就」の使い方
神社仏閣で使うことが多い言葉です。
拝殿をして祈祷をしてもらうときは護摩焚きのときなどに使われます。
どのような願いなのかは、この言葉の意味に含まれていないので、さまざまな願いに対して使われます。
しかし、仕事に関係することは「商売繁盛」、病気に関係することは「傷病平癒」、恋愛に関係することは「恋愛成就」といったりします。
神社仏閣でどのような祈願を書けばいいのか迷ったとき、この言葉を使うことができます。
「家内安全」と「心願成就」の違い
どちらも神社仏閣で使われることが多い言葉です。
前者は、家族に病気やケガなどがないようにという意味です。
後者は神仏に祈っていれば願いはかなえられるという意味で、どのような願いなのかは意味に含まれていません。
「家内安全」の例文
・『家内安全を祈る』
・『家内安全のお札をもらう』
・『家内安全のお守りを購入する』
・『家内安全でありますように』
「心願成就」の例文
・『心願成就する』
・『心願成就の祈祷をしてもらう』
・『心願成就のご利益が期待できる』
・『絵馬に心願成就と書く』
まとめ
どちらの言葉も神社仏閣で使われることが多い言葉です。
祈祷をしてもらうときの種類としてあるのですが、2つのことが指している内容は異なります。