「家臣」と「家来」の違いとは?分かりやすく解釈

「家臣」と「家来」の違い違い

この記事では、「家臣」「家来」の違いを分かりやすく説明していきます。

「家臣」とは?

「家臣」「かしん」と読みます。

意味は「その家の主君に仕える者、またはその家の者」です。

その家の主君、または主人に仕えている者のことで、主君・主人から金品や領地などを与えられて、武家としての身分を保証されている状態を言います。

「家」「いえ」とも読み「血縁集団の生活の場」という意味、「臣」「おみ」とも読み、「主君に仕える人」という意味、「家臣」「血縁集団として成り立っている組織の主君に仕える人」になります。


「家臣」の使い方

「家臣」「その家の主君に仕える者、またはその家の者」という意味で使われます。

名詞・形容動詞として「家臣だ・である」と使われたり、形容詞として「家臣の」と使われたりします。

基本的に、その家の主君・主人に仕え、領地などを与えられて身分を保証されている者に使われ、主君への絶対的な忠誠を誓っている人を表します。

現在ではあまり使われない言葉です。


「家来」とは?

「家来」「けらい」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「主君や主人に仕える者」という意味で、主君や主人に仕えて、指示命令に従う者のことを言います。

2つ目は「親や親族に対して礼を尽くすこと」という意味で、古文に使われる言葉です。

3つ目は「昔の摂政・関白に任ぜられる家柄に出入りする者」という意味で、元は「家頼」「家礼」と書き、中世以降「家来」になりました。

4つ目は上記から転じて「偉い人や力の強い人に従う人」という意味で、権力のある人や、強い人の下について言いなりになっている人のことを言います。

上記に共通するのは「地位が高い人に礼を尽くす」という意味です。

「家来」の使い方

「家来」「主君や主人に仕える者」「親や親族に対して礼を尽くすこと」「昔の摂政・関白に任ぜられる家柄に出入りする者」「偉い人や力の強い人に従う人」という意味で使われます。

名詞・形容動詞として「家来だ・である」と使われたり、形容詞として「家来の」と使われたりします。

元は、昔の主君や主人に仕える者を表す言葉ですが、現在では偉い人や力の強い人に付き従い、命令通りに動く者に対して使われることが多くなっています。

「家臣」と「家来」の違い

「家臣」「その家の主君・主人に仕え、領地などを与えられて身分を保証されている者」という意味です。

「家来」「昔の主君や主人に仕える者」「偉い人や力の強い人に付き従い、命令通りに動く者」という意味です。

「家臣」の例文

・『彼は忠義に厚い家臣である』

・『大名が大勢の家臣を招集した』

・『彼は家臣でありながら、主君への提言が許されていた』

・『家臣は主君を裏切ることは許されない』

「家来」の例文

・『彼は家来を使いにやった』

・『昔の主君は平気で家来を斬ったりしていた』

・『家来の裏切りで戦に負けることもあった』

・『彼は部長の家来なので余計なことは言わない方がいい』

まとめ

今回は「家臣」「家来」について紹介しました。

「家臣」「主君と主従関係のある者」「家来」「主君に仕える者」「力の強い人に従う者」と覚えておきましょう。

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