「小心者」
自分の周りを見渡してみると、いつも偉そうなことを言っている人がいないでしょうか?上目線で物事を批判するようなことばかり言っていながら、いざ自分で何かをやろうとしてもできないタイプの人間がいます。
そんな人を見ていると、「小心者」という言葉が浮かんできます。
この「小心者」とは、どんな人のことを指しているのでしょうか?
「小心者」の意味
「小心者」とは、「意気地がなくて大きな業績を難関や問題を乗り越えるような勇気がない人」や、「気が弱くてイザとなった時に行動ができないような人」を指しています。
世の中には、そのような「小心者」と言われる人がたくさんおり、何か行動しなくてはならない時に色々と考えを巡らせた結果、何もすることができないようなタイプの人間なのです。
「小心者」の言葉の使い方
「小心者」という言葉を使う場面としては、自分の意見を言わなかったり、本音を見せずに他人のことばかり、とやかく文句を付ける人のことを「小心者」と指して言うことがあります。
職場などで、いつも役職の高い人の陰に隠れて、そこから物事を偉そうに言っている人も「小心者」と言われることがあります。
「小心者」を使った例文・短文(解釈)
では、ここから「小心者」を使った例文を見ながら、どんなタイプの人のことを言うのかを考えてみます。
「小心者」の例文1
「あいつは、いつも何か不安や心配が常に付きまとっているような仕草をしている小心者だ」
「小心者」と言われる人は、心の中で何に対しても、ビクビク怯えながら、そのことに対して向き合っていない感じがします。
もし、自分の前に立ちはだかった問題を解決するために行動を起こしても、後から「こんなことで良かったのか」、「もっといい方法があったかもしれない」といつまでも悩んでいます。
想定することが難しいことを後で気付いて悔やむならまだマシなのですが、自分が取った行動が間違っていたかもしれないと不安になって、後から友人や同僚に相談したりと、自分自信を納得させようとするのです。
問題を解決する場合、状況によって物事を判断したり、色々な選択肢の中から選んで行動することは、決して間違いではありません。
普通ならば、「この方法を選ぶしかない」と割り切りながら解決しようと動き出しますが、「小心者」の人は、いつまでも、自分の行動を引きずってしまっているのです。
その結果、不安や心配が常に付きまとうようになり、悩みが解消されないわけです。
「小心者」の人が、こんなことから脱却するためには、自分に自信を持つことが必要なのです。
「小心者」の例文2
「あいつは、いつも偉そうなことばかり言っているが、自分1人では何もできない小心者だ」
このように言われている人もよく見かけるのですが、「小心者」は自分の周りに人がたくさんいたり、地位が高い人と一緒にいる時に、急に態度が大きくなったりする人の場合があります。
その時の行動力もかなりすごいのですが、1人になった時は、それまでとは打って変わり、オドオドしていたり、何も言わなくなってしまうのです。
その豹変ぶりには驚きを隠せません。
周りに自分以外に人がたくさんいると、不思議と自分が強くなった感じなのでしょう。
このような人は、まさに「小心者」なのです。
本当の姿は、とても気が弱くて、人の意見や考えに流されやすい自分の考えやポリシーを持っていない人なのです。
「小心者」の例文3
「課長は、いつも部長の顔色ばかりを見ていて、自分の意見が言えない小心者だ」
こんな人が上司になることもよくあることです。
「小心者」の典型的な特徴と言っても過言ではありません。
このような人は、自分の意見や自己主張ができず、傷つくことを恐れて、人から批判や否定されることを極端に嫌います。
その結果、自分の意見を言わずに終わってしまうのです。
こんな「小心者」の人でも、それなりに「本当はこうするべきだ」というような思いがあっても、「誰かに否定される」、「間違っているかもしれない」と思ってしまい、自分の本音を出さないのです。