「小細工」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「小細工」とは?意味と使い方

「小細工」という言葉はどのような意味なのでしょうか。

今回は、「小細工」の意味と類似表現について解説します。

「小細工」とは?意味

「小細工」とは、「取るに足りない稚拙な工夫」を意味する言葉です。


「小細工」の概要

手先を器用に使ったり知恵を働かせたりして仕掛けや工夫をこらすことを「細工」といいます。

工芸品などの手仕事を指す言葉として使われるほか頭を使って策謀を張り巡らせる計略などに対しても使われる表現です。

「小細工」とは「思慮が浅く出来の悪い細工」を指す言葉です。

一般的には物品に対しては使わず「室が低い策略や計略」を表します。

「小細工」「思慮の浅いその場しのぎの策略」というネガティブな意味合いを含む言葉です。

この表現が用いられるときは出来の悪さを強調する意味合いで使われることがほとんどでポジティブな褒め言葉として使われることはありません。

やる意味のない工夫や効果が期待できない作戦など「頭を使っている割に効果が期待できない」「細々としていて情けない」といった要素を強調している表現です。

小説や映画などフィクションでは「頭を使って仕掛けているが稚拙で見え透いている作戦やワナ」という意味で使われる言葉です。

きちんと丁寧にやればもっと完成度が高いのに詰めが甘かったりやり方がいい加減だったりして肝心な効果が期待できない、というような残念な完成度に対してその拙さを小馬鹿にするような意味合いで「小細工」という言葉が使われます。

「小手先で行われる細工」と理解すると「小細工」の意味がわかりやすくなります。

本来ならじっくりと腰を据えて時間を手間を掛けてやるべきものをその場しのぎの簡単な手間だけで完成としてしまうことで「小細工」になってしまいます。

「小細工」は長続きするものではなく大抵の場合はその場限りの効果しか期待できない粗悪なものです。


「小細工」の言葉の使い方や使われ方

・『今回はたまたまうまくいったが、小細工ばかりではいつまでもうまくはいかない』
・『お前の小細工には苦労させられたが、今度こそ年貢の納め時だ』
・『目の前のピンチを小細工で乗り切るのにも限界がある』
・『君が考えるべきなのは小細工ではなく状況を打開するための根本的な対策だ』

「小細工」の類語や言いかえ

・ちょこざい 「正々堂々としていないこずるい行い」を意味する言葉です。

「ちょこざいなマネ」という形で使うと「大した効果が期待できずその場しのぎの方法」という意味になり「小細工」と似たような意味合いで使われます。

「小細工」が大抵うまくいかなかった策謀や見破られた仕掛けに対して使われるネガティブな言葉であるに対し、「ちょこざい」は卑怯ではあるが一杯食わされたようなうまくいった計略やワナに対して一定の評価を込めて用います。

・こしゃく 「かんに障る生意気な様子」を意味する言葉です。

「こしゃくなマネ」という形で「憎らしいが見るべきところのあるやり方」という意味になり「小細工」の類似表現になります。

「小細工」よりモクロウさせられているニュアンスが強めです。

まとめ

「小細工」は一般的に使われている言葉で小説や映画などフィクションでよく見かける表現です。

意味を知っておかないと誤読の原因になるので正しく理解しておきましょう。

意味と使い方
意味解説辞典