この記事では、「居間」と「リビング」の違いを分かりやすく説明していきます。
「居間」とは?
「居間」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「居間」は「いま」と読みます。
「居間」には「家族が普段いる部屋」という意味があります。
かつては「ドローイングルーム」と呼ばれていました。
ダイニングルームで食事をした後、男性がタバコを吸いながら政治や経済などについて話をし始めると、女性や子供はダイニングルームを離れて、食堂の隣に用意されている部屋でくつろいだとされています。
男性の中にも、男性同士で政治の話をするより、女性や子供たちと一緒にくつろぎたいと思う人が出てきて、現在の「居間」のような雰囲気になったとされています。
「リビング」とは?
「リビング」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「リビング」は正式には「リビングルーム」と呼ばれていて、「洋風の居間」という意味があります。
家の中で最も家族が集まってくつろげる場所であり、洋風なものが「リビングルーム」となります。
また、そのような使用目的で作られた部屋を「リビングルーム」と呼びます。
一般的に「リビング」と略して言われることが少なくありません。
「リビング」と食堂である「ダイニングルーム」を兼ねた部屋を「リビングダイニングルーム」と呼び、マンションなどの表記である「LD」のことを指します。
日本のアパートやマンションでは、この「リビングダイニング」が一般的な間取りと言えるでしょう。
ちなみに、日本古来の「茶の間(ちゃのま)」も、リビングとダイニングルームが合わさった場所で、食事をしたり、家族がくつろいだりする場所になっています。
日本にいわゆる「リビング」が登場したのは団地の出現によるものです。
日本住宅公団が採用した「51C型」と呼ばれる住宅に、「ダイニングルーム」があり、食事をする場所と生活をする場所を分けているのが画期的でした。
以前は寝室と食事をする場所が一緒で、布団を片付けて、畳の上にちゃぶ台を広げて食事をするのが普通でした。
その後、DはLDとなり、一般家庭に「リビング」があることが、それほど珍しくなくなっていきました。
「居間」と「リビング」の違い
「居間」と「リビング」の違いを、分かりやすく解説します。
「居間」は「家族が普段いる部屋」という意味があります。
一方で「リビング」は「養父の居間」という意味があります。
つまり、「リビング」は「居間」の一種で、洋風な居間を限定して指す言葉ということになります。
このように、「居間」の意味の中に「リビング」は含まれていますが、日本家屋の「居間」を、「リビング」と呼ぶことは少なくなっています。
まとめ
「居間」と「リビング」の違いについて見てきました。
二つの言葉の意味の違いを知ることで、使い分けることができるでしょう。
洋風の「居間」をみつけたとき、「リビング」と言うようにしてみましょう。