「工学」と「理学」の違いとは?分かりやすく解釈

「工学」と「理学」の違いとは?違い

この記事では、「工学」「理学」の違いを分かりやすく説明していきます。

「工学」とは?

基礎科学を工業生産に当てはめて用いるための学問のことです。

基礎科学とは、各学問の大本の部分、物事を成り立たせる部分を扱う学問をいいます。

基礎科学には、人文科学、社会科学、自然科学があります。

人文科学は、人間や人間が作り出したものなどを研究するものです。

さらに細かく分けることができ、哲学、論理学、美学、宗教学、文化人類学などがあります。

社会科学は自然と対比する社会を扱う学問です。

さらに細かく分けることができ、経済学、社会学、経営学などがあります。

自然科学は自然を対象とした学問です。

さらに細かく分けることができ、天文学、化学、物理学、生物学などがあります。

「工学」はこういった学問の基礎となるものを工業生産に応用するための学問で、より快適な環境をつくり出すことを目的にしています。

「工学」といってもさまざまな分野があり、たとえば安全工学、医工学、宇宙工学、化学工学、計測工学などがあります。


「工学」の使い方

基礎科学を工業生産に用いるための学問を指して使用する言葉です。

「工学」にはさまざまな分野があります。


「理学」とは?

自然科学のことです。

自然科学は自然に属するものを対象とした学問です。

自然の仕組みや自然現象を理解しようとするもので、その道理を見極めていきます。

この学問には、天文学、化学、物理学、生物学、地球科学が含まれます。

たとえば地球科学の場合は、地球の構造や環境などを研究します。

地球には多くの生物や物質が存在し、扱う対象は多岐にわたります。

地球科学はさらに細分化することができ、地質学、岩石学、鉱物学、海洋科学などがあります。

生物学は生物や生命現象を扱う学問です。

生物といっても地球上には数多くの種が存在しています。

そのため、扱う対象は多岐にわたります。

「理学」の使い方

自然を対象とする学問を指して使用する言葉です。

自然のさまざまなものを学問の対象としており、扱うものは多岐にわたります。

「工学」と「理学」の違い

どちらも学問ですが、扱うものや学問の目的が異なります。

「工学」は基礎科学を工業生産に用いるための学問で、より快適な環境を作ることを目的にしています。

「理学」は自然を対象とする学問で、なぜそのような自然現象が起こるのか、どういった仕組みなのかなどを導きだしていくことが目的です。

「工学」の例文

・『工学を勉強している』
・『工学部のある大学を受験する』
・『工学が専門です』
・『工学科で学んでいます』

「理学」の例文

・『理学部を卒業している』
・『理学部のある大学に入りたい』
・『理学が面白い』
・『理学部生としてさまざまなことを学びました』

まとめ

2つの言葉は学問の分野を指していますが、同じものではありません。

一方は工業生産に応用するもの、もう一方は基礎を研究するものです。

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