社会に出ると、聞きなれない単語に戸惑うことがあります。
この記事では、「差配」と「手配」の違いを分かりやすく説明していきます。
すき間時間を利用して、知識を増やしていきましょう。
「差配」とは?
差配(さはい)とは、家などを管理すること。
また指示を出したり、世話を焼いたりすることも「差配」とよんでいます。
差配とはもともと、不動産の言葉です。
物件の所有者にかわって、アパートやマンションを管理することを「差配」といいます。
またそうした管理をおこなう人を「差配人」と呼んでいます。
差配を業者に委託すると、物件のオーナーは管理の手間をはぶけます。
細かい業務に追われなくていいので、アパートやマンションを負担なく所有できます。
また不動産業界以外でも「差配」は用いられます。
指示する、命じる、取り仕切るという意味合いで使われます。
TPOによって意味合いが大きく異なるのが「差配」です。
「手配」とは?
手配(てはい)とは、先だって準備すること。
必要なものを揃えて、滞りなく物事が進むように処理することです。
手配とはどんな仕事をおこなう上でも、求められる「段取り力」のこと。
段取りとは「何が必要なのかを考えて、ステップごとに行動すること」です。
通常は優先度の高いタスクから、順番に手をつけていきます。
またタスクの内容によっては事前に、アポイントが必要なものもあります。
そうした作業を前もっておこなうことが「手配」です。
手配をうまく進めておくと、段取り良く仕事が進められます。
ビジネスの場では、そうした手配をおこなってくれた取引先に感謝するとき「ご手配いただき、ありがとうございます」といいます。
自分のために取り計らってくれて、ありがとうございますという意味になります。
「差配」と「手配」の違い
どちらも「配る」という漢字があるため、見間違えやすいです。
「差配」と「手配」の違いを、分かりやすく解説します。
・管理する「差配」、準備の「手配」
「差配」と「手配」はどちらも、同じような熟語に思えます。
けれども語句の意味が、微妙に異なっています。
「差配」は物件の管理をおこなうこと、そして仕事の指示を出すことです。
仕事の担当者になることも「差配する」といいます。
そして、あらかじめ準備をおこなうのが「手配」です。
前もって相手先に連絡したり、予約をおこなったりする作業を「手配する」といいます。
取り仕切ることが「差配」、あらかじめ手はずを整えておくことが「手配」です。
まとめ
「差配」と「手配」の違いを分かりやすくお伝えしました。
差配とは、管理すること。
差配人は物件の管理人をあらわします。
そして手配とは、あらかじめ準備や予約を済ませておくこと。
段取りよく仕事が進むように、やれる事はやっておく作業になります。
差配はおもに不動産業界で用いられる言葉です。
そして手配はビジネス全般で使われる表現になります。
似ている熟語の差を知って、仕事のできるビジネスマンを目指していきましょう。